「あまのじゃく」に考える―時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず

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「あまのじゃく」に考える―時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784837925866
  • NDC分類 159
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「常識」「正論」「勝者の論理」を疑え。不確かな時代にあっても、自分の頭で考え、したたかに生き抜くヒントを示す「人生論」。

「声の大きい人」にだまされてはいけない。
みんなが「正しい」と言うことは、一度疑ってみる――
ひねくれ者でも、嫌われ者でもない、
“知的なあまのじゃく”こそが、今一番必要な人たちだ。

言葉で「考え方ひとつ」というのは簡単だが、
実際にはどう考えればよいのか。
そもそも考えるとは何か。
「これからの生き方を、どう思考するか」のヒントを示す。

◎今、ぼくたちに必要なのは「問いを立てる力」
◎「こうすれば、ああなる思考」から離れる
◎身のまわりに「アンダーライン」を引き続けよう
◎自分の頭で「誰も考えたことのないようなこと」を考えるには
◎“自虐”は高度な頭の使い方である
◎自分の“限界”を知ることでわかること
◎満ち足りている人、いつも欠落を抱えている人
◎一人の“職人”として働く
◎ぼくたちが本当に考えていくべき「生存戦略」とは ……etc.

内容説明

「シンプルな結論」に飛びついていないか。「判断にいたるプロセス」こそ、大切である。朝日新聞「人生の贈りもの」で注目の著者、渾身の書き下ろし!

目次

1 「自力で考えない人」は、生きていないも同然―人間は間違え、そして、考える動物である(何でも「二者択一」にしてしまう誤り;なぜ、いつも期待とは逆の結果になるのか ほか)
2 これからどうなるのか?―「働くこと」と「生きること」―「拡大」と「成長」で、複雑な問題は解決するのか(幸福になるためのものには値札がついていない;富は増やさなければならないものか ほか)
3 頼りになる知性、ならない知性―本を読むと、見えてくるもの(自分の“限界”を知ることでわかること;読むべき本は一瞬で見分ける ほか)
4 「正義」よりも信ずるに足ることはあるか―「根っからの善人」も「生まれながらの悪人」もいない(「善人」を演じ続ける人;「正義」はなぜ、ときに暴走するのか ほか)
5 「人と違うこと」を考えるのではなく、「人と違うよう」に考える―誰もが「異物」を抱えながら生きていく(「強い現実」「弱い現実」;ありえないシナリオ ほか)

著者等紹介

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、盟友・内田樹(現代思想家)らとともに翻訳を主業務とする会社「アーバン・トランスレーション」を始める。その後、アメリカ・シリコンバレーの「Business Cafe Inc.」の設立にも参加。現在、「リナックスカフェ」代表取締役社長。2014年、東京・荏原中延に小さな喫茶店「隣町珈琲」を開店し、コミュニティに根ざした“小商い”を営みながら、日本を代表する論者たちが集う音声配信サイト「ラジオデイズ」も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

27
感覚的に言うと、平川克美の書いていることはわたしの胸にストンと落ちてくるのである。世の中の真実を分かりたいという思いから、わたしはいろいろな本を読んできた。小説、ビジネス書、経済理論書、ハウツーもの・・・なるほどと思う本はたしかにあったけど、平川克美の本ほどに納得感があるものはなかった。平川克美の論は、理屈としても情緒としても実に分かりやすいのである。長年にわたりビジネスの現場で活躍してきたという経験、経済理論から映画・落語までの幅広い知識、などを活用した問題解決に向けての考えるヒントが示唆される。 2015/11/21

Gatsby

12
「あまのじゃく」というのがいかにも平川氏らしくていい感じのタイトルだと思う。平川氏は「俺に似たひと」という本も出していて、それはもちろんお父さんのことを示しているのだが、私も親父に似たところがあって、「あまのじゃく」というのが当てはまりそうである。しかし、大勢の人とは違った見方や考え方をすることは、大切なことであるし、同じ考え方の人ばかりになって、みんな一斉に滅びることを避ける手段でもある「あまのじゃく」的生き方・考え方をしている人間に元気をくれる本であった(笑)。2015/05/13

nizimasu

7
平川さんの著者にあるのは一貫して世の中がいつもいい方に進むとは限らないということ。しかも自分の思ったままに世の中が動いたため至難家内というのはかつて経営者として得た知見なのだろう。タイトルにある「あまのじゃく」とは世間でいわれている正論や常識みたいなものとは違う高さ「鳥の目線」だったり「虫の目線」だったり視線を変えてみる。そこに自己としての軸というものが醸成されるということのようだ。平川さんの経済的な視点では、経済は成長すればいいのか。富は増えればいいのか。そうした哲学もある。そして生活もある。そこがいい2015/08/23

山崎にう

5
図書館本。語り口調で読みやすいけど、理解するのは難しい内容。他者を排除せず、考え方を固定せず、不快な他人とどのように心地よく共生するか、など。損得ですべてを判断する世界になじめない、学びを楽しみたい、現代にいまいち適合しにくい人のための本。やはり、内田樹さんと同じ思想の空気がする。仲いいわけだ。2017/02/13

teddy11015544

4
問題の立て方、素材の切り方、を変えてやればずいぶん世界の見え方は違ってくる、という話。でもあまのじゃくに考えると、「他人の欲望を欲望する」我々は同じ切り口での優劣・勝敗を争うのがお好き、というわけだ。2015/05/19

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