ダルタニャン物語〈第２巻〉妖婦ミレディーの秘密

デュマ，Ａ．【著】〈Ｄｕｍａｓ，Ａｌｅｘａｎｄｒｅ〉/鈴木 力衛【訳】

復刊ドットコム（2001/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 335p／高さ 19cm
• 商品コード 9784835440057
• NDC分類 953
• Cコード C0097

内容説明

美貌を武器につぎつぎと謀略をめぐらすミレディー。仏王妃アンヌの危機を救うため奔走するダルタニャンと三銃士。第一部「三銃士」後編。

著者等紹介

鈴木力衛［スズキリキエ］
１９１１‐７３年。１９３６年東大仏文科卒。１９３７‐３９年日仏交換学生としてパリ大学に学ぶ。帰朝後、アテネ・フランセ講師をへて、１９５０年学習院大学教授。この間、東大、慶大、早大、明大等の講師を歴任。モリエールを中心とするフランス文学・演劇についての著・訳書多数。１９５８年岸田演劇賞受賞。第６回（１９６９年度）日本翻訳文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヤーマ]

ミレディーの恐るべし秘密を知ってしまったダルタニャン。憤怒のミレディーは次々とダルタニャンに罠を仕掛ける。何度も命を狙われたダルタニャン達だが最後にミレディーと決着をつける。

2019/12/21

[noémi]

第二巻の内容は記憶にないから、よい子向けの抄訳には王妃の首飾り事件しか書かれていなかったに違いない。それもそのはず、よい子には決して教えられない物語が始まるのだから。いや～、フランスの国民性というものを垣間見た気がしました。というよりデュマ･ペールが傑物と考えている人物のありようを。まだ初々しい紅顔の美少年である、あのダルタニャンは何と百戦錬磨の恋の手練、あるいは大した色事師といわねばなるまいよ。妖婦ミレディを……。鹿島先生がおっしゃるように、フランスでは「ナイーブ」はバカの証拠なのですね。いや、お見事！

2011/11/15

[ぷるぷる]

1巻は背景と経緯の説明が多く、ようやく物語の要である悪役のミレディーが登場して盛り上がる。改めて読むと結構時代背景など興味深いところがたくさんある。英仏をメインにしたヨーロッパ全土の政治状況やカソリックと新教徒の関係などデフォルメされているだろうが、当時の社会情勢など含めて歴史の重さを感じてしまった。結末は広く知られているとおりだが、仲間と別れて一人立ちして歩んでいくことを決める若きダルタニャンというのは実に美しい。なれ親しんだ「三銃士」はここまで。こっから先を読むのは正に大海に船をこぎ出す感がある。

2010/01/17

[けい]

子どものころ見たアニメ版、もう少し大きくなってから読んだダイジェスト版とはずいぶん印象が違った。現代の価値観で読むと、主人公たちに感情移入しづらかった。でも、痛快なところもあって面白かった。気が向いたら続きも読みたい。

2009/11/21

[dumpty]

主役はミレディ！圧巻。

2009/03/16