出版社内容情報
“友達"のままか、それとも──
人間ギライの一に声をかけ“友達"を始めた達緒だが、同じ時間を過ごすうちに友情とは異なる感情を抱くように。その気持ちを一にも隠しきれず達緒が伝えたことで、二人の関係はあやういものになってしまう。結局、一度告げた思いを達緒からなかった事にして、元の関係を取り戻した二人。ところが、一の気持ちにも、いつのまにかある変化があらわれはじめていて… どちらかが近づこうとすると離れてしまう二人の距離。この恋の終着点はどこに──。表題作ほか、一の兄が主人公の不器用な恋愛を描いたスピンオフ作品「もし 恋だとして」も同時収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
101
表紙がすべてを物語ってるよね。思うに、人は誰かに興味を持つことからコミュニケーションが始まり、好意を持つことから友情や恋愛に発展していくし、そういう中で求め求められ、満たされていくものがあると自然に表情や態度はやわらかくなるものなのだよね。そんな当たり前のことにあらためて気づかされた。羽賀のくしゃくしゃの泣き顔が忘れられない。でも、羽賀の兄貴の話のほうが本編より共感部分多かったかも。しかし二人の兄弟に幼少期から多大な期待をかけ過ぎた羽賀家のお母さん、真相知ったらどんなこと思うんだろう、ちょっと気になる。2013/07/02
とも*
38
「やっぱり友達同士で」となってからの一の心の揺れとその言動に振り回される達緒の戸惑いがじれったくて良かった。 一の兄の話も収録されていて、尻込みしちゃうお兄ちゃんに一途に迫る所が良かった。 兄弟和解?な会話があったのもいい。 2014/08/16
せ〜ちゃん
33
★★★★ 1巻も読み返しての2巻。 良いですね〜♪ 安藤:攻ってば、頑張ったよ! 関係を変えたくないからと、無理して告白を勘違いだと言った安藤には泣けるよ! 羽賀:受もあんなに嫌な奴だったのに、デレが大量です♪ 一冊丸っとこの二人かと思ったら、後半は羽賀の兄のお話で、これまた少々難ありな兄は、部下の一途な愛情で染め直されていく…という王道です。 しかし、この兄弟の両親は酷い親だなぁ〜…。 2013/05/02
マッコリ
32
表紙の笑顔だけでグッときちゃう!恋を自覚した天然ちゃんの威力はすさまじいな~。一巻読んだときは達っちゃん受かな、と思ってたけどすっかりかわいくなっちゃって!達っちゃんと一のラブっぷりももっと味わいたかったけど兄のスピンオフも好きだー。弟カップルにくらべドロドロしててイイ(笑)後輩くんも爽やかそうだけどなんかいろいろな面がありそうだよね…。歪みまくってた色気ぼくろ兄弟のデレ全開に萌えさせていただきました!2013/05/30
このん
30
一に拒否られて落ち込む安藤。自分の気持ちを抑えて友達として付き合おうとする。安藤のこの気持ちに泣けた。一は安藤に酷い事を言ったのに、安藤が避けるので落ち着かない。最後はラブラブ。一のお兄さんの話しもある。兄弟で男に走ってしまったら、あの親はどうなるんだろう。怖い。でも、自分の気持ちに正直に生きる事は大切、な様にも思う。難しいけど。(3289)2013/05/12
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