出版社内容情報
陽気で、気のいいこぶたのロビンソンは、ひとりで港町の市場へ行かされます。そこでロビンソンを待っていた運命は……。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
陽気で、気のいいこぶたのロビンソンは、ひとりで港町の市場へ行かされます。そこでロビンソンを待っていた運命は…。1930年刊。
著者等紹介
ポター,ビアトリクス[ポター,ビアトリクス][Potter,Beatrix]
1866‐1943。ロンドンの裕福で厳格な家庭に育った。少女時代から田園を愛し、小動物の観察やスケッチに没頭した。彼女の自然に対する情熱は、「ピーターラビットの絵本」シリーズの創作に色濃く反映されている。後半生はイングランド湖水地方に住みつき、羊の飼育と自然保護活動に力を注いだ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
71
ピーターラビットの絵本㉔一緒に暮らすドーカスおばさんとポーカスおばさんにおつかいを頼まれて海辺の町に出かけたこぶたのロビンソンがある島にたどり着くまでのお話。おばさんたちは最後にはベーコンになったとあっさり書かれていてエッ…(°_°)となったりロビンソンがあわや船長の誕生日のテーブルにりんごソースとともに乗りそうな展開とかこのシリーズらしいところもちゃんと(?)あったなか黄色いねこによって命を救われたロビンソンが船を離れてボートで静かな海を進む様子がなんとも言えない清々しさがあった。2017/08/25
小夜風
30
【所蔵】シリーズ最終巻にして一番長いお話。動物たちと人間が共生しているのですが、動物の役割は現実と同じで、昨日まで友だちだったブタを、今日はベーコンにしてしまったり……なかなかシュールでした。お話は、こぶたのロビンソンが市場に辿り着けるかどうか、市場に着いたら頼まれた買い物がちゃんと出来るかどうか、「ローソクどっさり号」に捕らわれてからはいつ食べられちゃうのかと、ハラハラし通しでした。でもちょっと長過ぎて途中眠くなりました(笑)。2016/04/10
ベル@bell-zou
21
第三者・ねこのスーザンの視点から主人公に訪れる災難の前触れと、ポターさんが結末を語るところから始まる。最後まで読んで最初の意味が本当にわかるなんて、ちょっと凝った物語の構成。善意にばかり揉まれると悪意に気付けなくなるのだね。ネコの活躍が嬉しい。以下、印象的な節を抜粋。2章~”ふたりともさいごにはベーコンになりました” 5章~ ①”そのハムはもしかしたら なかよしだった またいとこだったかも知れないのに”、②”すてきにべたべたした砂糖菓子のかたまり” ◆ピーターラビットの絵本、24冊読了♪2019/01/18
ぼんくらぼん
13
【ビアトリクス・ポター生誕150周年記念イベント】シリーズ中、もっとも長いお話。こぶたのロビンソンが、太りすぎのおばさんたちに頼まれて市場へ出かけたことから始まる、ゆかいでスリリングな物語。幼いのに賢くて行動力のあるロビンソンだけど、いやと言えないのが欠点。親切そうな船のコックに騙されて・・・。船の人たち以外は、みんな親切で気持ちのいい人ばかり。ロビンソンが行方知れずになって、さぞ心配したことでしょうね。2016/07/29
ゆぽんぬ
6
農場にすんでいるこぶたのロビンソンは、二人のおばさんに請われ、たまごと花とカリフラワーを売って、必要な物を買うために港町の市場へ出かける。個性的な面々に出会って、用事を済ませたロビンソンは、ある船のコックに声をかけられ、乗船することになる。船は熱帯へ向けて走り、その間、ロビンソンは丁重にもてなされ、日に日に太っていく。ところが、船長の誕生日が近づき、ロビンソンはその目的を知る。2022/01/22