内容説明
二段ベッド５人部屋に家賃４万円…時給４００円での残業労働…逃亡、怪我をした者は強制帰国。日本の闇・「国際的使い捨て労働」の実態。
目次
第１章 家賃４万円ボッタクリ事件―フィリピン人実習生相談室（二段ベッドで家賃４万円！！；法制度の不備が問題；年明けから全面的反撃に）
第２章 仕事が違う、クミアイが違う…―ベトナム人実習生相談室（逃げてきたベトナム人；実習のやり直しを；法務省との４カ月のたたかい；フェイスブックページ「外国人実習生支援」）
第３章 残業代４００円の“暗黒労働”―岐阜アパレルの女性たち（いまだに４００円があったとは；岐阜アパレル業界全体が「４００円」；岐阜アパレルにフェアトレードを）
第４章 同じ人間として―「ＳＮＳ相談室」は今（相次ぐ外国人実習生からの相談；外国人実習制度の現状；外国人実習制度の見直し；求められているのは人権感覚）
著者等紹介
榑松佐一［クレマツサイチ］
愛知県労働組合総連合（愛労連）議長。１９５６年生まれ。１９７８年名古屋大学理学部卒業後、現コープあいちに就職。在職中に日本福祉大学大学院情報・経営開発研究科修士課程を修了。２０００年から愛労連事務局長を経て０９年から現職。０７年のトヨタ下請企業でのベトナム人研修生事件を機に相談を受ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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えも
21
農業支援外国人材に携わるなら、これは読んでおかないと。と思い購入▼技能実習生を巡る闇の深さと、著者の真摯な姿勢が印象的です▼農業分野の実習生については、農家に住み込んで家族のような付き合いをしている姿を見てきているのですが、農業実習生に失踪が多いのもまた事実。しっかり対応しなければ▼そのためにも、著者にお会いして実態や改善に向けてのお考えを伺ってみたいものですね。2018/08/08
関東のカササギ
1
外国人実習生が最低賃金以下で働かされている、というのは聞いたことがあり、それは業者やブローカーによる悪質なピンハネが原因と思っていました。しかし、この本を読んで、買い手側企業から製造価格の押しつけがあって、最低賃金以下のワーカーでなければ作れない構造的問題もあると知り、目から鱗でした。価格押し付けの背景には、我々消費者の低価格要求もあると思います。 もちろん、書中には故意に賃金を奪う悪徳業者の例もあります。 正直あまり期待しないで買った本でしたが、予想以上の濃度でした。2017/05/26
Akio Kudo
0
★★★★★ こんな人権無視な話があるのかと思ってしまう。何故マスコミがこんな外国人労働者への暴虐を報道しないのかと思ってしまう2019/04/30
