出版社内容情報
月刊誌『婦人之友』連載のエッセイと、
真鍋真氏との対談「恐竜の謎、生命の不思議」、
書き下ろしを加えて1冊に。
昆虫少年から分子生物学の世界へと進んだ福岡伸一氏の最新作です。
福岡 伸一[フクオカ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
『婦人之友』に連載の好評エッセイ「わたしの・すきな・もの」が待望の1冊に!書き下ろし1篇を含む全34篇。
目次
第1章 少年の目、母の眼(ハンミョウ(斑猫)
三つ折メガネ ほか)
第2章 自然の神秘(青い蝶;サンショウ ほか)
第3章 だいじな友だち(鉛筆削りの少年;逆引き広辞苑 ほか)
第4章 小さな至福(ビスコッティとヴィンサント;竹生島 ほか)
第5章 “始まり”への旅(デルフトのタイル;スカラベの精密画 ほか)
対談 恐竜の謎、生命の不思議―福岡伸一×真鍋真
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。青山学院大学教授、米国ロックフェラー大学客員教授。1959年東京都生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授を経て現職。著書『生物と無生物のあいだ』はサントリー学芸賞、中央公論新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
128
生物学者福岡先生が婦人雑誌に連載中のエッセイをまとめたものです。五木寛之さんに同じようなものがあって小物中心でしたが、福岡先生の好きなものはあらゆるものが収められています。カラー写真とともにそれに関する小文があり読んでいて楽しくなります。昆虫や缶詰、お菓子、本、島、本屋などなどです。2019/06/29
mukimi
112
かの「生物と無生物のあいだ」の福岡先生による(お母様の愛読書だったという)「婦人の友」誌への連載をまとめた一冊。筆者は理路整然とした理系脳とロマンチックな文系脳を自在に操る学者だと尊敬しているが、本書は後者よりの柔らかい福岡先生。写真付きで幼少期の思い出や興味のある事柄が列挙されていてわくわくする。顕微鏡の発明家レーウェンフックと画家フェルメールが同時代にご近所さんで、レーウェンフックの記録に「自分は絵が描けないので友人の画家に代わりに描いてもらった」という昆虫の足のスケッチがあるのは夢が膨らむなあ。2021/05/05
kinkin
103
2021年最初の本。「婦人之友」誌に連載されたコラムをまとめた本。タイトルどおり著者である福岡伸一氏のすきなものが短いコラムと写真で紹介されている。「少年の目、母の眼」「自然の神秘」「だいじな友だち」「小さな至福」「”始まり”への旅」そして真鍋真氏との対談集。どのコラムもとても読みやすくて気持ちよく読み終えた。なかでも昭和41年頃に刊行された子供向けのSF全集全26巻を30万で買ったという話がとても気にいった。本当に好きな本なら手元に置きたいというのが読書家らしくて好きだ。図書館本 2021/01/01
☆よいこ
68
生物学者の福岡伸一さんが雑誌『婦人之友』に2016年から連載されたエッセイ。2019年発行▽[第1章:少年の目、母の眼]ハンミョウ(半猫)/三つ折メガネ/ドリトル先生/はるみ/ボルボックス/カメの小物入れ/ソーセージの缶詰[第2章:自然の神秘]青い蝶/サンショウ/虫のお面/羽化/光る泥団子[第3章:だいじな友だち]鉛筆削りの少年/逆引き広辞苑/動的平衡の落款/人型定規/古いタイプライター/手作り万年筆/ハンディ重量計[第4章:小さな至福]ビスコッティとヴィンサント/竹生島(ちくぶじま)/エスエフ/2022/08/12
山田太郎
30
どこの誰だかよく知らないが何だか凄そうな人ではあるが、スラスラ読めた。本当に頭いいひとは簡単に書いてもスゴいものだと思った。しかし、まるで好みはあわないというかこれが好きなんだくらいのもんだった。自分の好みが安っぽいことがわかったようなわからんような。2019/07/15