内容説明
世界での立ち位置を知り、本気になれ日本人!世界が知られたくない暗黒史を大暴露!史上もっとも格調高き“ヘイト本”の誕生!
目次
序章 日本人がまったく知らない国民国家論
第1章 典型的な「国民国家」フランス
第2章 国民国家の理論でナチズムをやっている中国 主権国家にすらなれていない韓国
第3章 常に異ネーションをかかえた帝国ロシア
第4章 国体と政体の区別がない「人工国家」アメリカ
第5章 「民族主義」のヒトラーに破壊された国民国家ドイツ
第6章 エンパイアから始まった国民国家イギリス
第7章 七世紀には国民国家だった日本
おわりに 史上もっとも格調高いヘイト本
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。現在、ブログやコンテンツ配信サービス、インターネット番組などで積極的に言論活動を行っている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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出世八五郎
17
著者の“嘘だらけシリーズ”の国民国家編と呼んでいい。nation=国民、state=国家、race=人種、ethnic=民族、ethnocentrism、nationalismを元に、フランス、中国、+韓国、ロシア、アメリカ、ドイツ、イギリス、日本の国の成立ちの歴史を語る。各国の国の成立ちは様々であり価値感や常識も様々ゆえに、相手も同じ価値感や気持を持っていると考え行動するのは危うい。マニフェスト・デスティニーのように日本も世界に貢献する為の国家意識は持った方がよいと思った。マニデスを評価はしないが・・・2020/04/27
TheWho
13
近現代史評論家で、保守論客の著者が、国民国家と云うキーワードで、歴史観を展開する論述本。大東亜戦争の趨勢を断罪する「大間違いの太平洋戦争」以来著者2冊目。国民国家を確定された領域(ステート)に各種民族・文化(エスニック)を包括して国民(ネーション)が形成される国家体系とし、それを歴史上最初に達成できたのは日本であり、欧州や支那文化圏の歴史では達成できなく欺瞞な国民国家を形成していると著者は云う。そして琉球やアイヌをエスニックではなく、ネーションと定義する反日・左翼勢力を断罪している。興味深い1冊です。2020/01/30
めっかち
6
フランス、中国(おまけの韓国)、ロシア、アメリカ、ドイツ、イギリス……そして日本。国民国家という視点で世界史を鳥瞰したのが本書。日本の歴史学者は、国民国家がお嫌いらしい。が、国民国家に変わる政治形態がない以上、これで行くしかなかろう。やはり国民国家解体を目指す左翼(ここに本書て論難されてる歴史学者も含まれる)とは戦って行かないとならない。2023/05/06
謎の読み手
6
国民国家とは何かという、基本的だが曖昧にしか理解されていない概念を丁寧に押さえながら、世界の国を分析論評する画期的な本。アメリカロシア中国という国際法、国際慣習を無視する国々の歴史教育や認識を喝破し、日本の現状を辛口に指摘しながら、未来への指針も示している。歴史教育とは何か、歴史認識問題は解決しないなどヘイト本的に刺激的な言辞を弄しながら、実は真面目な研究解説。南北戦争のくだりは必見。倉山満入門としてここから入るのが最適。ここから各国の歴史へと掘り進むとさらに理解深まる。ある程度世界史知識ある方にオススメ2019/07/04
yuji
5
皇帝が公国を支配する構造。その頂点はローマ教皇。ローマ教皇から破門されると終わるらしい。王様たちは繋がっているらしく外国から王様がくることもある。ロシア革命はこの構造を利用して皇帝をソ連共産党が乗っ取ったもの。コミンテルンは世界版で腑に落ちた。フランスは世界の中心で世界史と言うカテゴリがないことに驚き歴史に区別しないことは納得。中国は新しい皇帝が歴史だけでなく漢字も改変しているとは知らなかった。日本語が多いのはそういうことか。歴史は面白い。2019/03/07