データを正しく見るための数学的思考―数学の言葉で世界を見る

電子版価格
¥3,740
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

データを正しく見るための数学的思考―数学の言葉で世界を見る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 700p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822285395
  • NDC分類 410.4
  • Cコード C0040

出版社内容情報

データ分析に使われる統計の数学的知識を、グラフ図と日常的な例などで概説した読み物。

間違わないデータ分析に必要とされる、統計の数学的知識を、数式を使わずに、グラフ図と日常的な例などで概説した読み物。例に挙げられている題材は、米国大統領選挙、肥満の定義、NBAのシュートランキング、失業率、くじの当選確率など。
解説は、統計の処理に使われる数学の知識を、「なぜそういう概念が必要なのか」、「どのように使い、どういう結果を得るのか」、「その知識を持っていないと、どういう間違いを引き起こすか」というレベルに落とし込んで、丁寧に説明します。
意思決定を狂わす、世の中にはびこるデータの間違った解釈を数学的に正します。

主な内容は、
● 線形性の罠にはまるな
● 確率は前提条件次第
● 期待値は「期待される値」ではない
● 人為データは数字の7で分かる
● 平均への回帰はあらがえない

など。

プロローグ

第1部 線形性

第1章 スウェーデンらしくなくなる
第2章 局所的には直線、全体的には曲線
第3章 みんな肥満
第4章 アメリカ人に換算すると死者何人?
第5章 皿よりも大きいパイ

第2部 推論

第6章 ボルチモアの証券業者と聖書暗号
第7章 死んだ魚は心を読まない
第8章 帰稀法
第9章 国際腸卜ジャーナル
第10章 神様、いらっしゃるんですか? 私です、ベイズ推定です。

第3部 期待値

第11章 宝くじに当たることを期待しているときに何が期待できるか
第12章 もっと多くの飛行機に乗りそこねよ
第13章 線路が出会うところ

第4部 回帰

第14章 平凡の勝利
第15章 ゴルトンの楕円
第16章 肺がんは喫煙の原因なのか

第5部 現実

第17章 世論なるものはない
第18章 「私は何もないところから奇妙な新しい宇宙を創造してしまった」

エピローグ――正しくする方法

謝辞
訳者あとがき

原注
索引

内容説明

意思決定を狂わす数とデータの誤った解釈は数学の言葉でこう正す。間違いパターンを解き明かす『ファスト&スロー』の数学エッセイ版!

目次

第1部 線形性(スウェーデンらしくなくなる;局所的には直線、全体的には曲線;みんな肥満;アメリカ人の換算すると死者何人?;皿よりも大きいパイ)
第2部 推論(ボルチモアの証券業者と聖書暗号;死んだ魚は心を読まない;帰稀法;国際腸卜ジャーナル;神様、いらっしゃるんですか?私です、ベイズ推定です)
第3部 期待値(宝くじに当たることを期待しているときに何が期待できるか;もっと多くの飛行機に乗りそこねよ;線路が出会うところ)
第4部 回帰(平凡の勝利;ゴルトンの楕円;肺がんは喫煙の原因なのか)
第5部 現実(世論なるものはない;「私は何もないところから奇妙な新しい宇宙を創造してしまった」)

著者等紹介

エレンバーグ,ジョーダン[エレンバーグ,ジョーダン] [Ellenberg,Jordan]
ウィスコンシン大学マディソン校数学科教授。ハーヴァード大学、ジョン・ホプキンス大学、プリンストン大学准教授を経て現職。専門は整数論、代数幾何。ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、ボストン・グローブ、ワイアードなどのコラムに投稿。Slateのコラム連載「Do the Math」を持つ。1987年から1989年にかけて、国際数学五輪に米国代表として3回参加し、金メダル2個、銀メダル1個を受賞した

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

5
読んだというか終りにした。言わんとしていることはとっても重要なことだと思いますが、伝わらない話をだらだらしてても意味はないですね。2016/08/28

セイタ

4
数学者による数字の見方を書いた本!ページ数の多い本だったが、10時間半で読了。数学音痴でもわかりやすい本かと思っていたが、かなり今度な数学も一例として出てくる。ただ、すべての章がそのように難しいわけではなく、宝くじや公衆衛生、政治的決定に関する章は非常にためになった。また、統計学を嗜んでいる者にとって、数字に対するセンスは非常に重要であり、この本を読むことでそのようなセンスを多少なりとも磨けたと思う。2025/04/22

Naohiko Oikawa

4
世の中に出回る分析の中で、「一見もっともらしく見えるけれども、どこかが変なもの」を見ることがあるが、それらがどうして変なのかを、数学的にきっちりと解説してくれる本。 さらに、そんな解説を通じて、「世界のごちゃごちゃしたカオスの表面の奥に隠れた構造を見せる」数学(統計)の面白さを案内してくれる本。 たとえば「ボルチモアの証券業者」のように、統計的に有意でない中でたまたま「必然」に見える一部のサンプルから意味合いを出すような分析に騙されたり、自分でやってしまっている人、意外といるのでは? 気をつけましょう。2015/12/06

かに

3
「ファクトフルネス」を読んで、派生して購入したが、考えてみたらこの本、原著でも読んだ(笑)。原題は「How not to be wrong - The power of mathematical thinking」。手書きのスケッチが綺麗な図式になっていてびっくり。翻訳難しかっただろうなぁ、この著者の語り口……2019/03/29

人生ゴルディアス

3
一般的には絶対確実だと思われる数学も、現実への適用の際にはその仕方が幾通りもあるし、時には根本的に変なこともある(p値が0.05とか)という例をわんさか詰め込んでくれた本書。とはいえ、詰め込みすぎじゃないかな……。ほとんどの事例で事前知識があったので何とか読み通せたけど、予備知識なしでヒルベルトからゲーデルまであの怒涛の記述の意味を理解するのなんて無理だと思う。あと、著者の数学に対する思いみたいなものは、とてもよかった。2017/11/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9786367
  • ご注意事項

最近チェックした商品