この1冊でわかる世界経済入門

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この1冊でわかる世界経済入門

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  • サイズ A5判/ページ数 271p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822279332
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

今さら聞けない日本経済のゆくえと世界経済の勘所をこの1冊でおさえる!

「そもそも日本経済の動向は海外の景気次第だ。日本経済は輸出によってけん引される経済構造なので、海外経済の動向が景気に大きな影響を及ぼすからである。今後の海外経済は予断を許さない状況にある。世界の至る所に「地雷」が埋まっている」(本書「はじめに」より)
いまや日本経済の動向は、海外の景気に大きく左右され、国内だけを見ていても先々の展望が見えません。
また、目の前で起きているニュースを追うだけでも、複雑に絡み合った経済の動きを読み解くことはできないでしょう。
本書では、減速する中国経済の動向をはじめ、米国経済、欧州経済、日米欧の中央銀行の金融政策など、世界経済はどんな仕組みで動いているのか、なぜ世界経済の動きが日本経済に影響を及ぼすのかなどについて、経済の基礎知識や歴史の流れを踏まえて、わかりやすく解説します。

【第1章】中国経済
 減速する中国経済、その下支え策とリスク
 「新常態」と「三期?加」で読み解く
 第1節:「ニューノーマル」と「三期?加」
 第2節:一部地方に集中する痛み
 第3節:世界経済のリスク要因としての中国の景気減速
 第4節:将来に禍根を残しかねない景気下支え策
 第5節:人民元切り下げの意図
 第6節:水泡に帰した株価対策
 第7節:冷静なリスク分析の必要性

【第2章】米国経済
堅調な米国経済、出口戦略と残された課題
格差、バブルの懸念と大統領選のワナ
第1節:国内経済のリスク
第2節:金融政策は米国経済を支えられるか
 第3節:バブルの懸念とリーマン・ショック再来のリスク
 第4節:長期的な動向を左右する課題
 第5節:米国の分裂を誘う大統領選

【第3章】出口戦略
 米国の出口戦略と欧州の量的緩和の影響
 「FRB対ECB」軍配はどちらに
 第1節:FRBの利上げは世界に何をもたらすのか?
 第2節:日米欧の金融緩和の効果を振り返る
 第3節:米国と欧州の金融政策の影響

【第4章】新興国
 「新興国の時代」は終わったのか
 中国減速で浮上するのはどこか
 第1節:新興国経済の低調はなぜ起きたか
 第2節:フィリピン経済~政権交代で「アジアの病人」に逆戻り?
 第3節:ロシア経済~「強面のポピュリズム」プーチン政権の綱渡り
 第4節:ブラジル経済~停滞は「平時」への回帰?
 第5節:インド経済~モディノミクスで復活か
 第6節:中国減速で浮上する国

【第5章】欧州経済
 ECBの金融政策とユーロ圏停滞のリスク
 「日本化」は避けられるのか
 第1節:欧州経済を覆う「日本化」の影
 第2節:日本とユーロ圏の経済状況の違い
 第3節:ドラギ・バズーカの展望
 第4節:ユーロ圏が長期停滞に陥るリスク
 第5節:欧州の政治リスク

【第6章】資源安
 原油安が経済に与える影響と原油価格の先行き
 「逆オイルショック」は何をもたらすか
 第1節:27兆円のエネルギー輸入はどこまで縮むのか?
 第2節:企業収益・家計所得へのインパクト
 第3節:今後の原油価格はどうなるか

【第7章】円安
 変化した円安効果の波及経路
 円安頼みの史上最高益は続くか
 第1節:円安・海外回復で輸出が伸びない理由
 第2節:円安効果を再考する
 第3節:円安によるデフレ脱却
 第4節:円安の今後の流れ

【第8章】製造業と円安
 企業の海外設備投資の背景と今後の動向
 製造業の「国内回帰」は本物か
 第1節:企業が海外生産移転を進めた背景
 第2節:企業の海外生産移転に見られる特徴
 第3節:国内回帰の現状と今後の展望

【第9章】日銀の金融政策
 「物価」に悩む日銀「量的・質的金融緩和」の行方
 “黒田ショック”第三弾を占う
 第1節:「2%」の実現は原油価格の動向次第
 第2節:追加金融緩和を行わない場合の展望
 第3節:“黒田日銀”の政策運営の特徴
 第4節:日銀に残された政策手段
 第5節:サプライズ重視の日銀と対話重視のFRB
 第6節:雇用を重視した金融政策に移行する可能性

【第10章】人口減少
 日本を襲う「人手不足」というリスク
 カギを握る女性とIoT
 第1節:人手不足の現状と背景
 第2節:「人手不足」が日本経済に及ぼす影響
 第3節:女性と高齢者をいかに活用するか
 第4節:「労働生産性」の向上で人手不足を補う

内容説明

中国経済減速、真相とリスクは?FRBの「利上げ」で何が起きる?ユーロ圏、理想と現実の行方は?円安頼みの最高益はまだ続く?中国、米国、欧州、新興国、日本経済の行方を詳細に分析。複雑な経済の動きを仕組みから学ぶ。

目次

第1章 中国経済―減速する中国経済、その下支え策とリスク 「新常態」と「三期〓(じょう)加」で読み解く
第2章 米国経済―堅調な米国経済、出口戦略と残された課題 格差、バブルの懸念と大統領選のワナ
第3章 出口戦略―米国の出口戦略と欧州の量的緩和の影響 「FRB対ECB」軍配はどちらに
第4章 新興国―「新興国の時代」は終わったのか 中国減速で浮上するのはどこか
第5章 欧州経済―ECBの金融政策とユーロ圏停滞のリスク 「日本化」は避けられるのか
第6章 資源安―原油安が経済に与える影響と原油価格の先行き 「逆オイルショック」は何をもたらすか
第7章 円安―変化した円安効果の波及経路 円安頼みの史上最高益は続くか
第8章 製造業と円安―企業の海外設備投資の背景と今後の動向 製造業の「国内回帰」は本物か
第9章 日銀の金融政策―「物価」に悩む日銀「量的・質的金融緩和」の行方 “黒田ショック”第三弾を占う
第10章 人口減少―日本を襲う「人手不足」というリスク カギを握る女性とIoT

著者等紹介

熊谷亮丸[クマガイミツマル]
大和総研執行役員。調査本部副本部長(経済調査、金融調査担当)。チーフエコノミスト。研究・専門分野は経済調査、金融調査全般。1989年東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。同行調査部などを経て、2007年大和総研入社。2010年同社・チーフエコノミスト。2015年より現職。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(旧興銀より国内留学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

1
少し内容は遅れてしまっているけど、新興国、フィリピンの事情まで載っているので幅広くみれる。ただ入門にしては専門用語が多い気がした。2017/06/18

山田

0
アジアの人口動態の多様性が、高度成長の連鎖を支えてきた。今後は、中国よりも若い年齢構成を持ち生産年齢人口比が上昇局面にある、また人口の絶対水準が高い地域が、中国の製造業の集積を吸収していく。例えば、インドネシア、フィリピン、メコン地域などがそれに当たる。インドは農村居住者に労働機会を提供する、労働集約的製造業の発展を促すことが必要だが、物的(輸送・港湾)インフラの未熟さがグローバル企業の進出を妨げている。2016/03/06

kuppy

0
日経新聞を読むうえで、世界のお金の動きを読み解く力がつくかも2016/02/24

よよよ

0
時事的内容もあるため読み飛ばしてしまう部分も書いてあったが、書いてあること自体は有益だった気がするので再読2024/01/09

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