足もとの自然から始めよう―子どもを自然嫌いにしたくない親と教師のために

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  • サイズ B6判/ページ数 111p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822247171
  • NDC分類 375
  • Cコード C0037

目次

子どもたちの強さの根をたち切っている
本当に大切なこと
しかるべき成長過程を尊重する(共感:仲間になる動物を探す;探検:ランドスケープに基づく教育;社会活動:地域を支える)
あせらず急がず自然と交歓する機会を増やす

著者等紹介

ソベル,デイヴィド[ソベル,デイヴィド][Sobel,David]
1949年生まれ。発達論的な環境教育の研究者、推進者。リベラルアーツに基づくユニークな教育制度で知られる米国ニューイングランド・アンティオーク大学の教育学部教員資格プログラム及び地域ベース教育センター指導官。子どもの生物学的な発達と身近な場所・自然に根ざした教育(“place‐based education”)の重要性を提唱し、学校・地域における子どもの発達にそった環境教育の理論的・実証的研究ならびに普及実践分野の米国のリーダーの一人として知られる

岸由二[キシユウジ]
1947年東京生まれ、横浜市立大学文理学部生物学科卒業、東京都立大学理学部博士課程修了。理学博士。慶應義塾大学教授。進化生物学、流域アプローチによる都市再生論などを専門とする。鶴見川流域・多摩三浦丘陵など首都圏の自然ランドスケープにそった都市再生活動の推進者としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はんねす

2
本書原題の「エコフォビア」とは、子どもたちの心に刷り込まれた「自然恐怖症」のこと。私は「地球温暖化」と聞く度に人間としての暮らしや極端な場合は呼吸をしていることにさえ罪悪感や嫌悪感を抱く。そしててなるべくそのことについて考えないようにしてしまうのだが、それはまさにこの本で問題にされている子ども達と同じ反応。立派な大人が同レベルというのも情けないが、自然とふれあい、素晴らしさを教えてくれる大人の存在が自然を愛する心を育て、ひいては環境保護への正しい姿勢を身につけるのに大切だということがよく分かった。2009/08/23

たらら

1
脅迫的な環境教育がかえってエコフォビア(エコ嫌い)な子どもたちを作り出してしまう、エコフィリアな子どもにするには、何より自然体験が必要だとする著者の基本的な見解には共感できる。言っていることは「正しい」。けれど冒頭のエッセイのみで、あとにつづく実践例を読んでいると、いい話オンパレードに辟易。ピアジェ派と訳者は指摘するが、エコを思想にしてしまうこの教育のあり方こそ問題じゃないの、と思いたくなる。訳者のあとがきが一番バランスが取れているかもしれない。2010/07/15

井上岳一

0
環境教育は、まずは自然に対する共感や愛を育てることから始めるべきという主張にはとても納得できる。子供がつくる秘密基地の重要性に触れている点が画期的。ソレルの方法論は、place-based educationというのだそう。米国には子供達への野外教育を義務づける法律をつくる動きがあるそうだが、日本の子供達にも深刻に必要だと思う。良い本です。2015/02/17

Junpei Ishii

0
熱帯雨林の消滅、地球温暖化、野生動物の絶滅などの地球規模の問題を単に知識として教えることはむしろ子どもを環境問題から遠ざけてしまうことを指摘しています。 子どもに必要なのは、成長のステージにあった自然との関わりであり、たとえば4歳から7歳の幼児では家の庭とその周辺が彼らにとっての「自然」だと言います。 成長のステージにあった「自然」を楽しみ、愛する環境を整えることが私たち大人の役割だと訴えています。そういう意味では、日本の博物館教育で行われる野外体験などは素朴ですばらしいものだと思いました。2014/04/01

ひろち

0
「愛のない知識が根をはることはない。しかし、初めに愛があれば、知識は必ずついてくる」この本で紹介されている言葉。子供の時にたくさんの知識の種が蒔かれれば大人になった時に、それはきっと育っていく。子供への教育についても学べる一冊でした。2011/12/12

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