危険学

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816350610
  • NDC分類 509.8
  • Cコード C0036

内容説明

身近なところにある危険から巨大システムに関わる危険などを、つぶさに検証することで安全の本質とは何かを考える危険学のことを、豊富な実例を掲げて解説。

目次

第1章 失敗学から危険学へ
第2章 エスカレータ、エレベータの危険学
第3章 機械式駐車場の危険学
第4章 製品開発の危険学
第5章 身近に潜む危険
第6章 巨大システムの危険学
第7章 事故の発生原因とマニュアルの問題点
第8章 東日本大地震に思う

著者等紹介

畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年、東京生まれ。東京大学工学部機械学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て、工学院大学国際基礎工学科教授。東京大学名誉教授。専門は失敗学、創造的設計論、ナノ・マイクロ加工学、知能化加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。2002年より特定非営利活動法人「失敗学会」を立ち上げ、初代会長に就任。2007年には危険学プロジェクトを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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がんぞ

5
『失敗学』にもあったが本質安全に対し制御安全に過ぎないのであれば「想定外」がありえないか「事故が起こるとすればどのような場合か」逆演算で考察しニアミス小事故を真摯に分析する必要がある。立体駐車場という日本独特の施設の事故は多いが過失=自己(利用者)責任に丸めこんでしまうため、事故の再発が防がれない。機械のゆっくりした動きには警戒心が働きにくいが一旦挟まれたら脱出は困難。封じ込め、転落に至る╱本書は震災の年の5月、急遽フク1事故解析をもりこんで出版。2007中越沖地震津波で柏崎原発メルトダウン寸前の警告が…2015/10/07

KL

0
様々な事故に触れられていて、身近に潜む危険を知ることができた。 「安全は乗客が作る」 「責任追及を自己目的化してはならない」2016/05/31

ことよん

0
事故の原因追求のため、裁判に訴えるのは、再発防止を、目的とするなら、間違いだと、あらためて思いましたが、被害者の立場で、加害者の責任を追求するのは、やはり裁判になってしまうかな、と。考えさせられました。2014/08/06

トゥーン

0
「前車の覆るは後車の戒め」を地で行く本。実際の事故を例にして紹介していくが圧死のケースが多い為、そういうのが苦手な人は注意。家族に幼児が居る方は是非読むべきです。2014/07/01

幸野進

0
事故・大災害から身を守る、と帯にはあった。この本が物理的に役に立つ、というわけではないが、もちろん(笑)マニュアル化し、書面上での処理速度を尊ぶ現代社会の風潮に一石を投じる意義はある内容。図解で示し、要点を絞った短い言葉で構成してあるので「何がいけないか」ということがすぐにわかる。カーナビの落とし穴や、わざわざ危険なものを作ってしまう人の思考の盲点、「想定の外」とは、何を指し、いかにして生じてくるのか。ヒントをつかむには、この本はその素材となりうる。2013/04/17

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