内容説明
超ひも理論は、物体・宇宙の究極的な構成要素や基本的な力が、実は粒子ではなく、「ひも」の振動から導かれると主張します。現在、物理学の最終理論と目されています。アインシュタインの相対性理論と量子力学の2つを矛盾なく包括できる理論は、超ひも理論しか存在していません。本書は物理学の最先端であるこの理論を一般の読者にもわかりやすく図やイメージを使って解説しています。
目次
第1章 最終理論への歩み
第2章 量子力学と相対性理論
第3章 物質粒子と4つの力
第4章 力の統一と対称性
第5章 物質と力を統合する超対称性
第6章 標準理論から超ひも理論へ
著者等紹介
広瀬立成[ヒロセタチシゲ]
1967年東京工業大学大学院博士課程修了。東京大学原子核研究所、東京都立大学、ハイデルベルク大学を経て、東京都立大学理学研究科教授。2002年度より、東京都立大学名誉教授。早稲田大学・理工学総合研究センター教授。理学博士。専門は、高エネルギー物理学・実験。町田発ゼロ・ウエイスト宣言の会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
93
図書館本 重力はとても弱い作用なのに届く範囲は無限大…、不思議だ…。さらに量子の世界ではエネルギーは無限大になってしまう重力。重力のやっかいさが力の統一理論を阻んでいるのだとか。ここまで読むと天才アインシュタインが頑張って果たせなかった理由が文系の自分でもよく分かります。 超ひもは人形遣い…。黒子とか裏方さんみたいなものですね。今はまだ未解明でも日々の暮らしに貢献している彼ら彼女らに感謝です。ああ…、coccoのCD引っ張り出したくなった。2021/03/17
おりん
15
量子力学から始まり、素粒子論をじっくり説明してから最後に超弦理論について触れた本。イラストが多く使われ、見やすく頭に入りやすい。素粒子論の説明が多く、超弦理論については少ししか触れられていない。素粒子論はバッチリ、超弦理論だけ知りたいという人には本書は向いていない。わかりやすくするためか、素人でもわかるような不正確な記述が最初は出てくるが、読み進めていくとちゃんと訂正してくるので、ある程度正確さは保たれているようだ。量子力学や素粒子論にノータッチだけど超弦理論について知りたい人にもお勧めできる本。2017/03/21
RuiRui
2
ようやく?概要は"なんとなく"理解したような。。。"雑学"の域超えてる気はしますがw2015/07/23
Makoto
1
超ひも理論の位置付けと凄さはわかった。マクロ世界好き。ミクロ世界本当に嫌い、完全に思考停止する。純文学読もうっと。2016/03/23
バグラチオン作戦
1
超対称性が理解できない。 サイクリック宇宙論萌え。




