出版社内容情報
海の潮汐の影響を受ける河川下流域を感潮域という。この流域では河川水と海
水とが混合して複雑な流れや物質の分布を作り出し、それに応じて独特の生態
系が維持されている。本書は河口堰建設で揺れた長良川を中心に、堰の運用前
後の変化も含めた感潮域研究の初の成書。
内容説明
長良川河口堰問題を考えるために。潮汐の影響を受ける河川下流域。どのような自然環境を有し、人間によってどう改変されてきたのか。長良川を中心とし、堰運用前後の変化も含めた感潮域研究の成果。
目次
序章 河川感潮域の自然と人間活動
第1章 感潮域の水面変動
第2章 感潮河川における流れと塩分分布
第3章 感潮河川における堆積環境
第4章 感潮域の生態系
第5章 河川棲植物プランクトン
第6章 感潮域の底生動物
第7章 貧酸素水塊の形成
第8章 下流域の変遷
終章 環境アセスメントのあり方
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