内容説明
エインズリーは若くして完璧な公爵と評価されている。しかし彼の人生と心は、あの夜、崩れ去った…。親友で従兄弟のウォルフォートの妻ジェーンの懐妊がわかり、ふたりで飲み明かした日、馬車の事故でウォルフォートは歩けない身体となったうえ、子供を望めなくなった。おまけに心痛からジェーンは流産してしまう。―3年の時が過ぎても、エインズリーは親友と共に心に重い枷を背負ったままだった。そして、ある晩、ウォルフォートは彼に告げたのだ。「借りはないことにしてやる。妻に子を宿してくれれば…」と。密かにジェーンを想っていたエインズリーは、だからこそ断るが、ウォルフォートの懇願と、子供を熱望し、献身的に夫を支えるジェーンのために、頼みをきくことにする。彼の条件はひとつ、生まれた子供を夫妻が愛すること、彼女の条件もひとつ、決してキスはしないこと…。愛していることを気づかれてはいけないエインズリーと、憎んでいた相手に惹かれてしまうジェーン。切ない4週間の逢瀬の先に待つものは―?
著者等紹介
ヒース,ロレイン[ヒース,ロレイン] [Heath,Lorraine]
ニューヨークタイムズのベストセラーリストの常連で、RITA賞受賞の人気ロマンス作家
旦紀子[ダンノリコ]
東京生まれ。成城大学文芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
28
しまった!うっかり3作目から読み始めてしまった。2作目のオチがわかってしまって反省しつつも気づいたときには遅かったので読んでしまいました。頼れるしっかり者の「三男」という位置づけだったこのお公爵様にも実は傷があって、それはいとこと交通事故を起こし、彼を下半身付随にしてしまったこと。親友でもある彼に「妻に子を授けて欲しい」と頼まれるんですが・・・実は彼、親友の妻に一目ぼれしていたんです。いろいろ秘密だらけで苦しい彼。あ、著者の後書きを読むと全部わかってしまうので気をつけてください!最後ホロリときました。2018/01/15
Miyuki_fsog
19
キュンキュン&面白かったぁ~(≧∇≦) あらすじから『このストーリーがどーやったらハッピーエンドになるの?』と積むのを避けていたけれど…禁断は蜜…なんかスゴく良かった❤そしてヒーロー・エインズリーがステキだったぁ(*≧∀≦*) シリーズ3作、再読決定( v^-゜)♪2018/04/27
choco
17
自らの過失のせいで、下半身不随となったいとこの願い「妻に子供を授けてやってくれ」と。その妻ジェーンを陰から愛していて、複雑な思いながらこの計画を受け入れてしまう。ジェーンも夫を愛しているものの、夫の愛がかすれている実感が拭えずに、気持ちがどんどん憎むべきエインズリーに向かっていく…。彼はどこまでもどこまでも高潔な男(泣)常にジェーンを気遣い、はねつけられてもじっと耐える。この話に収まりは来るのか!…来るんです。彼の義父となるレオもまたものすごい耐え男!男の見本としてどこかに貼り出すべきじゃないでしょうか。2017/09/30
Miyuki_fsog
16
こちらも再読📖…1ヶ月の契約期間が終わり 別れの時のH/H 二人のキスが切なすぎる🥺💋 って感動してる所に 翻訳ミスか 印刷ミスか知らないけど名前の間違いが何ヵ所あって 気持ちが萎えるわぁ😅 若い頃から硬派な印象のヒーロー・エインズリー、ステキでした💞2019/06/07
ぽこ
7
ウォルフォートの心情はあまり語られないけど、彼が一番気の毒な人に感じた。義務や社会的責任が重いと自分の好きな人生は歩めないものですね。しかし、この醜聞は大きすぎて、そんな簡単に社交界の皆さんが許してくれるとは思えませんが・・・。ちょっと楽観的のような・・・。2014/11/25