• ポイントキャンペーン

竹書房文庫
エイリアン―虚空の影

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812488058
  • NDC分類 933
  • Cコード C0174

内容説明

宇宙貨物船ノストロモ号の惨劇から37年…。鉱石採掘船マリオン号は、地球からはるかに離れた惑星LIV178の上空で軌道を回っていた。ある日、輸送艇サムソン号とデリラ号が、惑星からマリオン号へと緊急発進する。デリラ号では、座席に縛り付けられた鉱夫たちの胸が内側から突き破られ、異様な生物が現れて人間を襲う。パニックに陥った艇はマリオン号に激突、母船は甚大な被害を受けた上に、軌道から外れて徐々に落下していく。大気圏に達して燃えつきるまでの推定期間は約3ヵ月。一方サムソン号は自動操縦で到着するが、乗組員は全員死亡、船内に隔離された4匹の生物は急成長を遂げる。マリオン号の生存者たちと謎の生物の間でにらみ合いが続き、有効な脱出計画も見出せないまま、大気圏まであと数日となった頃、一艘の救命艇が漂着する。中にいたのは、冷凍睡眠中のひとりの女性と一匹の猫。これまでの出来事は、新たな“悪夢”の序章にすぎなかった…。

著者等紹介

レボン,ティム[レボン,ティム] [Lebbon,Tim]
1969年、イギリス、ロンドン生まれ。これまでに30冊以上の長編小説を発表している。その他にも多くの中編、数え切れないほどの短編を執筆。英国幻想文学賞を4回、ブラム・ストーカー賞を1回、スクライブ賞を1回受賞している

渡辺周[ワタナベシュウ]
大分県生まれ。日本大学大学院で建築修士号、英イースト・アングリア大学大学院でフィルム・スタディーズ修士号を取得。英米文学翻訳者。新作外国映画のプロダクション・ノートの翻訳も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねりわさび

84
映画一作目と二作目の冷凍睡眠、その空白時間に起きたエイリアンズとの激闘を描いたSFホラー。SF考証やリプリー准尉と鉱石採掘員たちの人物描写が細やかで正伝に組み込まれても不思議ではないクオリティ。あまり期待せず手に取ったのでラストまで興味深く読めました。エイリアンシリーズ好きならお勧めします。面白かったですね。2022/05/05

まえすとろ

36
名作SFゴシックホラー映画『エイリアン』の二次創作小説。『エイリアン』で唯一の生存者リプリーが、続編の『エイリアン2』に至る間、57年間の冷凍冬眠での時間の中で、実はもう一つのエピソードが有ったという内容でストーリーが展開される。2014/10/12

Yu。

23
ある巨大宇宙船に一艘の旧式の救命艇がたどり着く。。命からがら逃げ果せた一作目の悪夢から37年‥ その長きに渡る漂流そして休眠から目覚めようやく平穏を取り戻すかにみえた希望の光は幻‥ という本作は『エイリアン』と『エイリアン2』の間に位置するスピンオフ作品。おもしろい!!原点を汚す事なく描かれるその練に練られたストーリーの良さも去る事ながら、レプリカントや宿主の心にまでドラマ性を付け加えた作者の“エイリアン愛”に対し敬意の念を抱きます。‥ちなみに『‥2』の物語はここから更に20年後。2017/11/29

ニミッツクラス

9
14年の本体900円の初版を読んだ。本書の存在を読メで知り得たが当地の古書市場に在庫が無く、入手に時間がかかってしまった。内容はまさしくエイリアンフィアのド直球だ。鉱山惑星の周回軌道から鉱山地下、再び軌道上へと死のサバイバルが延々と続く。主人公リプリーがこのあと、本家の「エイリアン2」で“振出しに戻る”的活躍をする、つまり本作では死なない事が判っているので、あとは広げた風呂敷をどうやって畳むのかと言う展開になる。もう一人の主人公エンジニア・フープのスピンオフを期待しても良いのかなぁ。★★★★☆☆2015/11/14

外道皇帝

8
映画「エイリアン」シリーズの1作目と2作目のリプリーの空白57年間の間にあったエピソード。救命艇で脱出してから37年目に惑星にゆっくりと落下中の鉱石採掘船に救助?されてしまったリプリーが目にしたものはやっぱりエイリアンだった。まあ2作目に繋がるのだから当然生き残るのはリプリー1人なことは明白なので、後は誰がどういう死に方をしていくかだけが楽しみな読み方しかないわけですが。それにしても物語の進み方がまるっきり「エイリアン 2」とそっくりなのが残念極まる。良かったのはアッシュの扱いくらいか。2015/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8107600
  • ご注意事項