内容説明
西暦2011年、品質改良によって発生したウイルスにより、人類の98%が死滅。科学者トレバー・グッドチャイルドの開発したワクチンによりかろうじて人類は滅亡の危機を回避できた。以降、人類は汚染された外界と壁で隔てた都市ブレーニャで、救世主の子孫トレバー8世を君主に、トレバーの弟オーレンと科学者たちで成り立つ政府に厳しく律されながら暮らしている。そんな中、反政府組織「モニカン」は地下活動を着実に進めていた。イーオン・フラックスも「モニカン」の優秀な戦士の1人。ある日イーオンに、いよいよ君主暗殺の指令が組織より下る。しかし、トレバーに銃口を向けたまさにその瞬間、イーオンの脳裏に、敵であるはずの君主トレバーとの一片の愛の記憶が蘇る。混乱するイーオンは撃てないまま、捕えられてしまう。果たして、イーオンとトレバーの真の関係とは?トレバーの行っている極秘の研究とは?謎と興奮に満ちたSFミステリーアクション。
著者等紹介
山下慧[ヤマシタケイ]
60年代生まれで、80年代に大学生活を送り、30代で活字デビューを果たした、386世代の文筆家。シナリオ修行、映画会社企画マン、高校教師等を経て、90年代半ばより映画データの作成や批評に取り組む。以来、映画専門誌や業界紙、関連書籍等に評文や解説記事を多数寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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