内容説明
アリゾナ州の地方都市グレン・キャニオンの砂漠に、ある夜謎の隕石が落下する。翌日、大学の地質学準教授ハリーと生物学を教えるアイラは隕石の墜落によってできた洞窟へ調査に向かい、隕石から染み出す青い液体を採取した。分析したところ、なんとそれに含まれていたのはDNA、それも地球にはない構造のものだった。ノーベル賞級の発見と喜ぶふたりだったが、事態は想像以上に深刻なものだった。ゴルフ場で客が大トカゲのような爬虫類に襲われたのを皮切りに、町のあちこちで謎の動物が事件を引き起こしていた。隕石に付着してきたDNAはわずか30日で46億年分の進化をとげ、様々な生命体を生み出していたのだった!驚異のスピードで進化し、増殖する生命体。もはや町が占拠されるのは時間の問題だった。はたして人類は生き残れるのか。
感想・レビュー
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ニミッツクラス
23
01年(平成13年)の税抜590円の文庫初版。16年仏の方じゃなくて01年の米映画のノベライズの翻訳版。“ゴーストバスターズ”のライトマン監督のSFコメディ。主演は“Xファイル”のドゥカブニーで、当時この人、大丈夫なのか(仕事ないのか?)と少し心配したよ。内容は隕石に付着していた微生物の進化(つまりパンスペルミア説)を素材として、これが地表で数十億年分の進化を一気に遂げて怪物になる話。舞台はアリゾナ州で州知事はエイクロイドが演じた。この本、ブコフで50円の棚にあったのでつい買ってしまった。★★★★☆☆2022/10/15