目次
「総仕上げ」の指示
違和感
規制緩和の真意
国家戦略特区の真意
資源がもたない
地域がもたない
国土がもたない
補助金漬け漁業のウソ
関税もすでに低く、自由化でも全面的関税撤廃
資源・環境と地域と国土・国境を守る〔ほか〕
著者等紹介
鈴木宣弘[スズキノブヒロ]
1958年三重県生まれ。1982年東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年より東京大学教授。98~2010年(夏季)コーネル大学客員教授。専門は農業経済学。日韓、日チリ、日モンゴル、日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員、食料・農業・農村政策審議会委員(会長代理、企画部会長、畜産部会長、農業共済部会長)、財務省関税・外国為替等審議会委員、経済産業省産業構造審議会委員を歴任。国際学会誌Agribusiness編集委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こぺたろう
5
漁業権解放に待ったをかける本。私も、漁村に市場経済をそのまま持って来るのは適当ではないと思います。でも、現状を見ると漁村は衰退の一方で、現在の形を存続させるなら、何らかの形で公的な支援を投入して、漁村を維持させる必要があると考えていました。本書では、家族経営が成り立つよう所得補填の補助金を安全保障予算(国土、国境保持)として増額すべき。また、漁民の集合体として漁業権を託される漁協の役割は非常に大きい。と言う主張がなされています。特に前者は今まで私にない考え方で、なるほどと思いました。2018/05/13