目次
政府のかたちと共同体:岐路に立つ社会保障制度
第1部 社会保障制度の動向と地域包括ケアシステム(国のかたちとしての社会保障制度のあり方―「共創型価値」を基盤とするサービスへの転換;地域包括ケアシステムの構築を支える3つのkey概念)
第2部 integrated careの理論と国際的な動向からみる地域包括ケアシステムの深化(国際的な動向からみた地域包括ケアシステム進展のフェーズ;integrated careの新たな方向性を示す多様な成果)
第3部 integrated careの評価を通した地域包括ケアシステムの推進(わが国の地域包括ケアシステムの現状と多様な統合へのアプローチ;地域包括ケアシステムにおける評価の考え方;地域包括ケアシステム構築のためのパフォーマンス評価ツールの紹介)
第4部 地域包括ケアシステム推進のためのチェンジマネジメントとその展開(チェンジマネジメント導入の背景と実際;チェンジマネジメント実行のためのステップ;わが国におけるチェンジマネジメントによる地域包括ケアシステム構築の実際;地域包括ケアシステムの深化のためのチェンジマネジメント)
「分相応」の社会の地域包括ケアシステム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばかぼん
1
・臨床的統合はすでに行われている他職種協働を効率よく行うようにすること. ・各国では本来ケアの質の改善のために統合ケアを推進するプロジェクトを試行しているが,実際のところ,膨張する医療費の削減も大きな関心となっている.そして,現状で費用対効果を支持するエビデンスは十分に揃っていない. ・日本での分断として,介護サービスと予防サービスの分断,プライマリケア医と専門医との分断が挙げられていた. ・今後も市町村中心でボトムアップ型の統合ケアの推進が必要であることが示唆されていた.2022/07/11
Red-sky
1
ここまで細かくシステム構築に向けた話が書かれているのはほかにないのではないだろうか。ところどころ参考になる部分もあるが、やはり地域包括ケアシステムは全国画一では限界があると著者も書いているように、先駆的な取り組みをそっくり丸ごとまねするだけじゃうまくいかないし、難しいところ。2019/12/29