内容説明
江戸時代の絵画史は、狩野派をおいてかんがえることはできない。狩野派は、三世紀にわたる江戸時代を通して独自の作風を保持し、その影響が日本各地の絵画活動にひろくおよんだ唯一の流派である。江戸時代狩野派における流派持続の実態は、詳細を網羅する史料の集積とそれにもとづく考察によって、さらにあきらかにされることであろう。このようなことを念頭において、本書では筑前福岡藩につかえた絵師をとりあげている。
目次
研究篇(概説―福岡藩三世紀の画事;列伝―主要四家の絵師たち;画業―絵画史における業績)
史料篇(年譜;記録;作品;参考)
著者等紹介
小林法子[コバヤシノリコ]
福岡県に生まれる。九州大学大学院文学研究科修士課程(美学美術史専攻)修了。九州大学文学部助手、筑紫女学園短期大学、福岡大学などの非常勤講師をつとめ、現在福岡女子大学非常勤講師。九州歴史資料館協議会委員、福岡県文化財保護審議会専門委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。