内容説明
衆目を集めている東京のウォーターフロント計画をはじめ、われわれの周りで始まっている都市や地域の再開発は「地球規模時代」へ向けて準備を整えるための胎動であるといっていい。都市は変わる。都市は生き物である。今の東京が、大阪が、そして日本が、いつまでも今のままの姿であることはありえない。本書の狙いは、そうした視点から、日本各地の大規模な都市改造、地域活性化をつぶさに点検しつつ、「地球規模時代」に日本は何をめざし、どう進化しようとしているのかを探ることにある。それは同時に大変貌のうねりに対応するためのヒントを探ることでもある。
目次
第１章 世界的中枢都市へ飛躍する首都圏（ダイナミックに変貌する首都・東京；臨海から臨空へと向かう千葉の新産業三角構想；港町の情緒を活かした横浜の大改造計画；技術立国を支える頭脳交流都市・筑波）
第２章 関西の復権から躍進への構図（関西復権のカギを握る大阪ベイエリア；湾岸の人工都市を軸に情報都市化する神戸；関西躍進の切り札「すばるプラン」）
第３章 宇宙開発とプラズマ研究の中部（強力な航空宇宙産業を握る名古屋の狙い；中部をパワーアップする東海環状都市帯構想）
第４章 ２１世紀へ照準を当てた地方の活性化（雄大な土地を背景に活性化を図る北海道；ネットワーク化で地力を増す東北七県；広域首都圏の北玄関口をめざし始動する新潟；西日本の流通の拠点に浮上する岡山；新たな経済圏形成を主導する広島；一村一品運動の成功をバネに雄飛する大分；農工併進で「偉大なる田舎」をめざす熊本；イベントで加速する福岡の活性化）
