幕末証言『史談会速記録』を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800312105
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0021

出版社内容情報

幕末維新に直面した勤皇志士や元隊士ら生存者たちの談話をまとめた貴重な資料『史談会速記録』から幕末の事件・天災・新撰組らの知られざる事件の真相、逸話を紹介。

内容説明

旧大名の島津・毛利・山内・徳川の四家と公家の三条・岩倉・中山の三家が編纂委員となって収集した臨場感あふれる意外なる実歴談とその真実とは―事件・動乱の体験者と目撃者が語る「もう一つの幕末維新史」。

目次

第1部 安政二年~文久三年(安政の大地震―まさに幕府を揺るがした「推定震度6」;桜田門外の変―幕府の権威失墜を曝け出した大老暗殺;東禅寺襲撃事件―全国で連鎖的に発生する外国人襲撃事件;坂下門外の変―幕閣要人の暗殺未遂の余波 ほか)
第2部 元治元年~慶応四年(禁門の変―再起の失敗により「朝敵」となった長州藩;天狗党の悲劇―残虐な処刑と遺児による復讐;油小路事件―新選組を踏み台にした隊士の末路;近藤勇暗殺未遂事件―偶然が生んだ御陵衛士残党の復讐劇 ほか)

著者等紹介

菊地明[キクチアキラ]
1951年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒業。幕末史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

31
体験者の話は本当に貴重だ。全部知りたい!読みたいが…そこは難しい物が…現代口語訳に解説までしていたら膨大な頁数になるだろう。中略、省略がもどかしくもありつつ。隠れた歴史に触れられたことに感謝する。2018/04/30

えみ

11
幕末に関する史実書や雑誌を読むと、よく参考文献として書かれている『史談会速記録』。一部ではあるけれど、ようやくじっくりと読むことができた。事件や災害を実際に目撃していた方々の証言は生々しい。中には現代の研究などで判明している事実とは異なった証言などもあり、当事者だから伝えられる凄味がある。思わず時を忘れて深く読みいってしまった。幕末という動乱の時代を忘れないように証言を集めた人々に感謝したい。どうやっても当時に行くことはできないのだから、せめて目撃者たちの語る、彼らの真実にもっと耳を傾けたいと思った。2017/07/22

月をみるもの

8
What's 史談会?:「明治20年代に宮内省から,開国前後から維新の事績,事柄をまとめて編纂し,上呈せよという命令が,島津,毛利,山内,徳川の諸家にあった。これらの諸家には歴史編纂の機関が存在していたので,その関係者が集まって「史談会」を組織して聴き取りを始めた。、、中略、、会合を開いて,当時の生き残りの関係者から談話聴取を行い,質疑応答をする,その速記録を『史談会速記録』という雑誌に掲載し,この雑誌は昭和7年まで続いたのである」:2017/06/04

4
幕末維新のいろいろな証言を集めた『史談会速記録』から、有名事件の目撃証言をピックアップしたダイジェスト版。証言者の皆さんは幕末を生きながら、現代では名前を知られていない人たち。一般人目線から見た幕末史であります。現代語訳ではなく、当時の人たちの談話や座談会を文字に起こしたそのままなので、人によっては相当に読みづらいものあり。また、あらかじめ経緯程度は押さえていないことにはついていけない話題もあって、『史談会速記録』の初心者向けながら、幕末史の上中級者といった印象。星4つ。2017/06/17

オルレアンの聖たぬき

3
教科書ではあまり詳しく描かれない情景が当時の人の感情、息遣いまで聞こえてきそうなエピソードばかり。他のエピソードも是非読んでみたい。2018/01/27

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