出版社内容情報
明治以降に建てられた城郭の歴史を追うとともに現在直面する問題点および復元のあり方を問う。
内容説明
戦後に再建された天守の多くはすでに五十年をすぎ、耐用切れの問題が浮上している。一方、名古屋城や江戸城などを中心に木造復元を求める声が高まっている。しかし木造復元は、費用や材料の問題以前に、じつは法律の壁が大きく横たわっているにもかかわらず、報道ではまったくふれられていない。はたして木造天守は建てられるのか?耐用切れの城はそのまま消えてしまうのか?その答えが本書に示されている。あなたの町の城も、地域をあげて真剣に考えなくてはならない時がすぐそこまで来ている―。
目次
序章 建て直しをめざす現場から
第1章 城郭再建の興り―明治~昭和戦前
第2章 文化財と乖離する再建―復興のシンボルとして
第3章 バブル経済とふるさと創生のなかで―平成の城郭再建ブーム
第4章 巨大建築物をどう造るか―城郭復元の実際
第5章 どこまで進んでいるのか 城跡全域の整備・復元
第6章 浮き彫りになる城跡がかかえる問題点―城の原景観と観光化
第7章 日本から城が消える
特別編 熊本城の地震被害状況と未来
著者等紹介
加藤理文[カトウマサフミ]
1958年生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業、博士(文学)。静岡県教育委員会を経て、現在、袋井市立浅羽中学校教諭。公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会副委員長。城郭研究家、とくに織豊系城郭が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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