鳶―上空数百メートルを駆ける職人のひみつ

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784800303561
  • NDC分類 525.54
  • Cコード C0095

内容説明

現場の規律は「まるで刑務所にいるよう」!?建設現場の最上階にはとび職人専用の部屋がある!雨でも雪でも鳶は休みにはならない。ニッカボッカ、関西VS関東。タワークレーンは鳶が組み立てる!命をかけて働く鳶たちの実態!

目次

第1章 鳶の世界(「鳶=ドカタ」ではない;鳶の適性;高所で作業をする恐怖 ほか)
第2章 鳶の仕事(とび職人の世界も資格社会;まずは「玉掛け」を取得;「足場」「鉄骨」で三種の神器が揃う ほか)
第3章 鳶は面白い!(鳶のやりがい;なぜ機械でなく人間が建てるのか)
第4章 多湖弘明というとび職人

著者等紹介

多湖弘明[タゴヒロアキ]
鳶職人。高校卒業後、七分(ニッカボッカ)と地下足袋でヨーロッパ、アジアを歴訪。2000年、東京スカイツリー建設に携わった鳶職人の一人となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MOKIZAN

26
BS朝日に出ていた。なかなかの好漢だったので購入。空調機担当だった当時、建築現場に入る時に先輩から「一番怒らせてはいけない人達」と釘刺されたのが鳶職人だった。うちに”現場は鳶に始まり鳶に終わる”という言葉の意味を自分なりに納得するようになった。主となる著者の語りもたいへん興味深かったが、彼らしか体験し得ないアングルの写真群に、その異空間と、彼らの職への誇りを感じる。危険の無い現場は無い、これからも”ご安全に”。ついでだが、サブタイトルの「ひみつ」は可愛すぎないか?もっとかっこいい言葉選んで欲しかった。2016/11/17

Jun Sasaki

18
https://tobisyoku.net/ このサイトが美しい。ここに紹介されている内容を凝縮した本です。泥臭く、人間臭く、それでいて我々がイメージするよりもはるかに洗練された世界。仕事着、道具選びにも必然的な理由がある。自分は自動車の世界で現場文化を垣間見ましたが、命を賭けた世界、安全に関する心構えは共通と感じます。それにしても、著者の発信力がすごい。 @xxtakoxx2021/04/29

ふぇるけん

11
毎日当たり前のように目にしているビル群も一つ一つがこういった鳶たちの手によって造られているのだと思うと感慨深いものがある。彼らの仕事にかけるプライド、仕事っぷりなどが伝わってきた。安全に対する意識の高さと緊張感につつまれた現場作業、それとは正反対の仕事後の暴れっぷり?などが垣間見られて面白かった。今度工事現場を見たら、彼らの姿を追ってみたい。2014/06/13

itokake

10
「本日もご安全に!」「あそこの現場はなぁ、わしが叩いたんや」建築現場の言葉にしびれる。著者は今でこそベテラン鳶職人だが、初めの1年くらいは意識も低く怒られっぱなしだった。その時のことを忘れず、素人目線で鳶の世界をやさしく写真を交えながら伝える。まさに、鳶のインフルエンサー。バックパッカー時代に海外の工事現場でも働いたそうで、その体験も興味深い。ゴト着(仕事着)のニッカボッカ(正式名称は七分)は機能に優れたデザインだった。動きやすく、幅広の布は足元のセンサーにもなり、風にはためき風量を体感できる。2022/02/14

ひらり なつ子@療養中 気持ちは元気

10
外部養生のシートを「遠くから見るとコンクリートの壁に見えるように、ビシッと張るんやぞ!」と先輩に言われたと文中にあった。それで思い出したのが、近所の家の解体工事に南米系の作業員だけのときがあり、シートは作業途中でハラハラと取れてしまい、用をなしていなかったこと。それに、休憩時間はまちまちだし、作業で出たごみは風に飛ばされたり。その時、日本の職人さんは、実にきちんとしてることに気づいた。そんな職人の世界をこの本で覗き見ることができた。仕事に誇りを持ってるんですよね。「気の荒さ」も赤裸々に書かれてる(^.^)2014/10/18

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