内容説明
フレーベルの晩年を伝える資料は意外なほど少ない。本書は、フレーベルの使徒ともいうべき、フレーベル運動における重要な教育者・著述家の編纂により、フレーベル晩年の再婚、フレーベル式幼稚園禁止令による波紋、病と死、そしてその葬送に至る生活と諸活動を生き生きと描き出した貴重な文献である。
目次
1 フレーベルの再婚
2 プロイセンにおける幼稚園禁止令
3 リーベンシュタインでの教育者会議
4 最後の活動―一八五一年から五二年にかけての冬
5 七〇歳の誕生日
6 ゴータでの教師会議
7 死と埋葬
8 補遺
著者等紹介
ヘールヴァルト,エレオノーレ[ヘールヴァルト,エレオノーレ] [Heerwart,Eleonore]
1835‐1911。ドイツ・アイゼナハ生まれの幼稚園教師、教育者、著述家。フレーベルとその教育学並びにフレーベル幼稚園の理念のために尽力。イギリスのフレーベル協会(Fr¨obel‐Society)の創設に役割を果たし、イギリスにおけるフレーベル教育学の普及と確立に貢献。1892年、一般ドイツ保育士協会創設、協会「会報」や「ブランケンブルク便り」等編集。英語、ドイツ語による膨大な著作を残す
小笠原道雄[オガサワラミチオ]
1936‐。広島大学名誉教授(教育学博士)、ドイツ・ブラウンシュヴァイク工科大学名誉哲学博士(Dr.phil.h.c.)。北海道教育大学、上智大学、広島大学、放送大学、ボン大学(客員)教授を歴任、現広島文化学園大学教授(子ども学)
野平慎二[ノビラシンジ]
1964‐。愛知教育大学教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。この間、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてリューネブルク大学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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