内容説明
本書は、過去およそ半世紀にわたる管理会計研究の系譜をたどり、そこに4つの異なるパースペクティブを識別するとともに、それら相互の関連を見据えた分析をつうじて、当該研究の新しい地平を明らかにし、あわせて管理会計システムの設計・運用のための基本となる指針を析出しようとするものである。
目次
第1 目的対手段関係からみた管理会計(管理会計体系論にみる信仰と現実;マネジメントコントロールと管理会計)
第2 行為者と彼らをとりまくコンテクストからみた管理会計(行為者の視点に立つ管理会計研究の意義と問題点―行動会計に関する批判的展望;組織的権力構造のシンボルとしての企業予算―管理会計分野における解釈学的アプローチの意義と可能性;組織の多元的リアリティと管理会計)
第3 日本的風土との関係からみた管理会計(ABC/ABMの主要な論点とわが国の管理会計実践への影響;日本的管理会計実践としての原価企画―その多面的特質の解明と逆機能の克服;エンパワーメントが促進する管理会計貢献度領域の垂直的拡大;戦略的管理システムの現状と将来展望―質問書調査結果の解析を交えた考察;わが国企業の戦略的コストマネジメントの実際―品質原価計算を中心とした考察)
第4 グローバルな経営環境からみた管理会計(日本企業の海外進出が提起する管理会計上の諸問題―質問書調査の集計結果の解析を交えた考察;日本的管理会計実践の海外移転の可能性と困難性―イタリア企業を対象としたアクションリサーチ;内なる国際化の進展と管理会計への影響;総括と展望)
著者等紹介
伊藤嘉博[イトウヨシヒロ]
1978年、学習院大学経済学部卒業。1981年、横浜市立大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。1984年、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。城西大学経済学部専任講師、成蹊大学経済学部助教授、同学部教授を経て現在、上智大学経済学部教授、商学博士
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