宝島社文庫
イノセント・ゲリラの祝祭〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796673617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幻の短編をプラスした全面改稿版
医療事故調査委員会に出席するため、日本の権力の中心地、霞ヶ関に降り立った田口公平。だがそこで彼が目にしたのは、官僚第一主義の厚労省、しきりに体面ばかり気にする法律家、そしてエーアイ導入を頑なに拒む法医学者の思惑が絡んだ会議だった。しかし、医療界に革命を起こそうと暗躍する男の登場で、議論は一気に加熱する。田口・白鳥シリーズの、新たなる展開に注目!大人気メディカル・エンターテインメント第4弾!

内容説明

厚生労働省のロジカル・モンスターこと白鳥圭輔から呼び出しを受けた田口公平は、医療事故調査委員会に出席するため、日本の権力の中心地、霞ヶ関に乗り込んだ。だがそこで彼が目にしたのは、崩壊の一途を辿る医療行政に闘いを挑む、一人の男の姿だった。累計780万部を突破する田口・白鳥シリーズの、新たなる展開に注目。大人気メディカル・エンターテインメント第4弾!

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。医学博士。外科医を経て現在病理医。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。『死因不明社会』(講談社)で、第3回科学ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

166
この国の国民はいつから医者に敬意を払わなくなったのか。人に敬意を払わず、非難するばかり。困難な症例でも治療に失敗すれば訴えられる危険性。お医者さんもやってられんでしょうね。少しは敬いましょうよ、感謝しましょうよ。2010/04/10

とら

144
”海堂作品は国会議員を動かし、波紋を起こした”これは動かすはず。そこまで医療に詳しくないはずだけれど、こんな激論を見せられちゃ堪らない。噂通り本当に会議だけで終わったイノセント・ゲリラ。これ読んでると自然とイノセント・ゲリラサイドに付きたくなる。でも彦根が医療庁を作れば良いなんて言った時は素直に疑問を感じた。モヤモヤしたまま読み進め、そこに突っ込んでくれた時は「これ、自分会議についていけてるぞ!」と何だか嬉しかったwエーアイ導入すれば良いのに厚労省。お堅い。思ったより面白かったほぼノンフィクションでした。2012/12/15

kishikan

114
面白い、実に面白い。チームバチスタ以来、医療現場と医療制度の矛盾を白鳥・田口の名コンビがえぐる。特に白鳥のロジック展開がこのシリーズの特色だった。その意味で、面白さではチームバチスタ、ジェネラルルージュが抜けているのに対し、ロジックのすごさでは、イノセントゲリラがピカイチ。今回は医療現場というより、制度や医療行政の矛盾を鋭く突いている。かなり誇張された感もあるが、それが問題点を浮き彫りにしている。また白鳥に加え、もう一人のロジカルモンスター、つまりイノセントゲリラこと彦根が加わり、白熱の議論が展開される。2010/02/02

青葉麒麟

113
委員会での小難しい話ばかりで一寸読むのがしんどかった( ´△`)なんかこの作家って渾名つけんの好きなのかな?そんなに沢山あっても仕様がないと思うんだけどね。後、言い回しが気障っぽくて食傷気味。2013/01/10

KAZOO

112
後半は、会議のやり取りが非常に面白く、一病理医が官僚と法律学者相手に論争を挑んで相手を論理で打ち負かすさまが小気味いいほどに書かれています。最後は白鳥がうまくおさめるのですが、この中の主題である問題点を作者は言いたかったのでしょう。それにしても医療の問題点や法律についてよく知っていると感心しました。非常に勉強になりました。2015/07/08

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