宝島社文庫
ジェネラル・ルージュの凱旋〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796667692
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

高階病院長の特命で、速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師と厚生労働省のロジカル・モンスターの登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。切り捨てられゆく不良債権部門・救急医療を守る男の闘いと、医療の理想と現実をダイナミックに描き出した傑作エンターテインメント。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。『死因不明社会』(講談社)にて第3回科学ジャーナリスト賞受賞。現在、勤務医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

234
救急医療を追い詰めたのは誰だ?白鳥が乱入するものの今回は完全に脇役。会議で追及される速水。誰が彼を告発?バチスタでは役に立たなかった黒崎が存在感を出している。前半は議論ばかりで退屈だが後半のスピード感は爽快。この【静から動】が作者の狙い。猫田と姫宮コンビは有能!【有事に必要な男】速水は上に立つ者の心得まで伝授してくれる。ルールはどこまで守るべきか?本書が訴えているテーマは医学以外にも通用する。解説は大森望。私はこのシリーズを惰性で25冊以上読んでいるが、初期の作品は今読んでも興味深い。たまごっち懐かしい。2019/11/24

とら

198
めちゃくちゃ面白い!最高傑作だ。ナイチンゲールとか螺鈿迷宮は無理矢理ミステリ要素入れたって感じがしてたけれど、今作にはそれが無かった。とても自然にどんでん返しが起こる!と言っても内容が派手と言うわけではない。速水先生いるんだしドクター・ヘリ導入すれば派手だっただろうが、実際はただただ会議を繰り返すだけである。でもページを捲る手が止められない!...うん、まあ最後らへんで見せどころがあるのだけれどw構成も凄いよなあ。でもナイチンゲール読まなかったら面白さ減ってたかも。読んでおいて損は無い。海堂ワールド最高!2012/12/07

佐々陽太朗(K.Tsubota)

158
ジェネラル速水、最高!2009/02/06

ジェンダー

149
ジェネラル・ルージュのエピソードを聞いてものすごいかっこいいと思いました。もちろんルールはルールとして守らないと行けないが時には破らないと行けない事もある。特に医療の現場において全ての人間を助ける事は難しいけれど最善を尽くさないと行けない。そして倫理についてルールをおろそかにしていたツケが今になって出て来たのだと思う。でも気付けたのは良いことだと思う。速水さんのように辞めれば済むという問題でもない。上に立つ人間がわがままなの資質としては必要かわからないけど。2014/12/20

まゆちん

138
「ナイチンゲール」と同時進行だが、全く違うストーリー。告発された収賄、崇高な使命と現場から乖離した倫理の対決。軍配はどちらに。。。今回は白鳥の出番が少なかったのが残念だけど、氷姫の活躍が見れたからまぁいっか。渦中で速水が全くブレないのがかっこいい。最後の見せ場でも、速水の采配が冴えわたる。個人的には猫田師長がまだまだ測り知れず、とても奥深く興味をそそられます。ナイチンゲールとジェネラル、どっちも面白くてよかったです。2014/04/20

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