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森の生活 (〔2005年〕新)

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784796650168
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

内容説明

森の自然観察と畑仕事と読書を楽しむシンプルな生活が、2世紀を生きる深い思索を生んだ。自然と文明、個人と社会…そして、ひとが心豊かに生きていくとは、どういうことなのか―。みずみずしい訳文に鮮麗なイラストを配し、読みやすい誌面で、自然と人生を愛する読者に贈る歴史的名著。

目次

衣食住の基本問題
住んだ場所とその目的
読書について
音について
ひとりきりの時間
来訪者たち
豆畑
近くの村
ウォールデン湖
ベイカー農場
より高い原理
隣人としての動物たち
暖房について
先住者と冬の訪問者
冬の動物
冬の湖

結び

著者等紹介

ソロー,ヘンリー・D.[ソロー,ヘンリーD.][Thoreau,Henry David]
1817‐1862。米国マサチューセッツ州コンコード生まれ。ハーヴァードに学んだ後、執筆活動と成人教養講座での講義に力を注いでいたが、1845年夏、人里離れたウォールデン湖畔の小さな小屋に移り住み、自然の中で、植物や、鳥・小動物・魚たちとのシンプルな暮らしを始めた。『森の生活』はその2年2ヶ月の生活記録であると同時に、深い思索の書として、自然と人生を愛する世界の読者に今も読み継がれる歴史的名著である

真崎義博[マサキヨシヒロ]
翻訳家。1947年、東京生まれ

本山賢司[モトヤマケンジ]
イラストレーター、作家。1946年、北海道生まれ。自然やアウトドア・ライフをテーマにした著作が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

32
《図書館本》ソローの歴史的な名著として名高い作品であるが、しっかりと読んだのは初めてだった。19世紀の欧米社会、都市偏向型の価値観に対する批判と自然への回帰の呼びかけはおそらく当時はかなりセンセーショナルだったろう。単なる思考実験ではなくソロー自身が体験したことによる著作だけにその言説はかなり強力だ。しかし読み終えて疑問に思ったのはソローが2年2ヶ月で森の生活に終止符を打った理由だ。本書ではその理由は詳細には語られない。実はそこにこそ当時の都市・社会・人間が抱える問題の本質が隠れていると思うのだが。2017/11/04

Koichiro Minematsu

21
「森の生活」これは、単なる自然主義的論考と思っていたが、違うな。隔絶する生活に己と向き合う時間がどれだけ人らしくできるのか。そう問うているようだ。時間に縛られず、生きるプロセスをダイレクトに感じる。我が家でも「もう少し不憫になってみよう」っと言っている。確信に変われる本でした。春先キャンプだな。        2018/11/23

たいき

3
濃かったー!!!面白い!!! 始まりはソローさんの思想がみちっーっと詰まってました。そして森での生活を描く日記、森から帰ってきた後の思想のパート。 まるで、哲学書と哲学書で小説をサンドしたような…3冊読んだ感覚なりました。2022/01/17

shalin

3
「森の生活」の訳はいろいろと出ているけれど、宝島社から出ている児童文学全集みたいな装丁のこれが文章も平易でいちばんページをめくりたくなる。ソローは28歳のときコンコード池のほとりで簡素な家を建て二年間生活したわけだけれど、それは単なる文明社会批判でも、自分の中に住む幸福の正体を実感したかったからでもなくて、「どうだ、実際に生活ができるし、金も困らない、この幸福最高だろ?」と社会をシカトし天地を煽動し自分を鼓舞しているような印象を受けた。気狂いだけれど可愛さもあるソローの人格に、すごくシンパシー覚えます。2018/02/14

ULTRA LUCKY SEVEN

3
素晴らしい一冊でした。翻訳もこれが一番いいと思います。確かに長く、読み難い部分もありますが、農家のノートだと思うといいかと。文章が美しいのがこの本の読まれ続ける秘密ではないでしょうか。日本では数十冊の翻訳が為されている事が日本人の自然観、生活感に親近感を感じている証拠であると思います。2013/05/27

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