東京漂流

東京漂流

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795801721
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

80
2023年の初読。40年前に出版された本だ。昨年、3年振りに開かれた神田古本祭で入手した。そして、今、世田谷美術館で開催中の「藤原新也展」に感激し、今年の初読本とした。40年前の時代の空気を感じつつ、いまだに古臭さを感じない。日本家屋に見る日本人の他者との関わりの変化、浪費社会を煽る経済学者の論への危惧、写真週刊誌における連載と打ち切り、等々。それから40年、さらに社会における人間臭さは希薄となり、死は忌むべきものとなっている。今、開催中の展示における「犬」のパワーは、さらに輝きを持っているように思える。2023/01/02

山口透析鉄

27
藤原新也氏の本は学生時代から読んでいて、これは中でも突出していました。金属バット殺人事件のあった家庭、多分そんなに異常な家族ではない、日本の普通の家族でしょうし。 写真週刊誌での連載でサントリーに真っ向から喧嘩を売ったあたりは藤原新也氏の真骨頂でしたが、これでしばらく干されてしまったんですが……サントリー、広告のイメージでもっている企業というのもあるので、逆鱗に触れてしまって……でもそれくらい、出来ないと……。 同時に、詩人的な鋭い感性も感じる稀有な一冊でした。氏に声をかける女性編集者は有能です。1989/10/14

kthyk

13
この書は写真を読む事の難しさを問うと同時に宗教や哲学とは異なる「人間の自然」がテーマ。都市開発により壊された生家を離れてから10年後の60年代末、「新しい日本の家」に絶望しアジアへの長い旅に赴いた著者。ガムシャラに髪を振り乱し働いていた60年代の私たちはある程度の財を貯え、安定経済成長期に入った70年代から80年代、随分と身の回りを掃除するようになったと書く。「犬、ヒト食らう」という写真はグラフ雑誌に「印度行脚」という連載の最終回の見開きで使う予定だったが、ボツ。この書の出版は83年だったが積読だった。2024/04/11

つちのこ

5
1983年7月10刷単行本。この作品を読んだとき、毒に当たったような衝撃を受けた。この人は、なぜここまで人間のイヤな内面をえぐるように書くのだろう。そう思わずにはいられなかった。バスガール情痴殺人死体遺棄現場のむごたらしい写真と美しい渓谷風景の恐ろしいまでのギャップと、それを淡々とした筆致で描いたレポの凄みに参ってしまった。(1987.3.13読了)1987/03/13

takao

3
一言で言うと、「同じ匂いがする」。もう30年前なのに、今でも新しい。 2019/08/05

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