内容説明
ヌーヴェル・ヴァーグ、ビート・シネマなど映画の反逆者たちの勇敢な冒険を描く。
目次
1 ヌーヴェル・ヴァーグの日々(ロベール・ブレッソンの「スリ」をめぐって;レネの映画的な頭のなかで;「去年マリエンバートで」をめぐって ほか)
2 前衛映画の原点(前衛映画・戦後二十年間のさまざまな動向;フランス映画の即興演出;ヌーヴェル・ヴァーグへの攻撃と反撃 ほか)
3 映画の若い反逆者たち(ライオネル・ロゴージンの二つの世界;「クール・ワールド」の黒いリアリズムとユーモア;映画の若い反逆者たち ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
67
主に映画批評誌やパンフレットで紹介された植草甚一氏のエッセイ集。紹介されている映画はヌーヴェルヴァーグや実験映画のことが中心だ。だから観たことのある映画はほとんどない。唯一寺山修司の「書を捨てよう街へでよう」の批評が載っていたくらいだ。出版当時はどちらもまだまだ新しい映画というカテゴリーだった。今は映画というのは新しくなるものというよりCGなどの技術は新しくなる一方で映画作りについては沈滞気味だと思う。そんな映画界を著者ならきっと相手にしなくなったことだろう。添付のJJ氏の月報はいつもながら楽しい。2017/01/02
Saku
9
ヌーベルヴァーグの頃の映画評。ずっと気になっていたのだけれども、ビデオもDVDもない時代にストーリーや映像を詳細に書き出すのはどうしていたのだろうかと。メモをとりながら映画を見ていたのだということがわかった。寺山修司の映画『書を捨てよ街へ出よう』について書いてあるのが興味深い。またあの作品を見たくなった。2015/01/27
hiruhan
1
著者が、「芝居をやって終わると、もうこんなことやるもんかと思うけど、しばらくするとまた芝居やりたいという気持ちが沸き起こる」と書いてあるのを読んだ時、「バキかよw!」と突っ込んでしまった。ふと、著者がレンタルビデオという文化に接触していたらどうなっていたんだろうと、興味がわいた。2012/02/12
Bibibi
1
好奇心旺盛なJJ氏に刺激を受けて、新しい映画を見る気になります。2007/09/11
ゆりっぺ
0
1999年9月23日