偉人 大久保利通―「正解なき時代」のリアリスト

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偉人 大久保利通―「正解なき時代」のリアリスト

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794228062
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治維新の立役者、大久保利通――。
彼は倒幕を成し遂げ、新政府の中心人物として日本を近代国家へと導いた改革者です。
しかしその一方で、「冷酷な独裁者」「融通の利かない権力者」といったイメージがつきまとい、西郷隆盛のように人々から慕われる存在とはなりませんでした。

本書は、そんな大久保像を一変させます。
部下の意見に耳を傾け、礼節を重んじ、筋を通す――威厳ある風貌とは裏腹に、人間味にあふれた大久保の素顔を丁寧に描きます。内政では着実な改革を推し進め、外交では理不尽な要求に屈せず、対話を重ねて日本の立場を守った現実主義者。その姿は、混迷する現代社会に必要な「人情と理性を兼ね備えたリーダー像」を私たちに示してくれます。

著者は、伝記作家・偉人研究家の真山知幸氏。
『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』がベストセラーとなり、著作は60冊以上。新聞・雑誌連載、大学での講師活動、メディア出演、YouTube発信など幅広く活動し、「東洋経済オンラインアワード2024」ではロングランヒット賞を受賞するなど、偉人研究の第一人者として知られています。偉人研究家ならではの丹念な調査と、豊富なエピソードによる語り口で、大久保利通の人生を追体験することができます。歴史ファンはもちろん、組織運営や意思決定に悩むビジネスパーソンにも学びと気づきを与えてくれることでしょう。

(著者からのメッセージ)
本書では、大久保利通という人物がどのように生き、どのように日本を変えていったのかを、できるだけ立体的に描いてきました。
私が会社員時代に編集長をしていたころ、いつも胸に刻んでいたのが大久保の次の言葉です。
「組織を支えるのは人心であり、人心を納得させるのは当事者の公正な態度である」
大久保は、改革を進めながらも人間関係の摩擦を最小限に抑え、部下や周囲の人々の気持ちを大切にし続けました。多忙を極める中でも、相手に丁寧に接し、礼を尽くしたその姿勢こそ、現代の私たちが学ぶべき点だと感じています。
正直に言えば、私は口数が多く、どちらかといえば大久保とは正反対のタイプです。ですが、部下を持ち、難しい決断を迫られたときには、いつも心の中で「大久保ならどうするだろう?」と問いかけてきました。この本は、そんなふうにいつも隣に大久保を置き、支えにしてきた私の集大成です。
ぜひ、皆さんにとっても本書が「困難なときに思い出す一冊」となり、大久保利通の生き方が、未来へ進むためのヒントになればうれしく思います。


【目次】

はじめに
第1章 薩摩藩内の覚醒期(1830~1862年)
誕生 大久保や西郷を育てた薩摩藩の教育システム
不遇 父の処罰で世の理不尽さを味わった青年時代
接近 下級藩士の大久保が西郷に倣った出世の極意
同志 すれ違いは昔から? 大久保利通と西郷の本当の仲
説得 絶望して自殺を図った西郷に大久保がかけた胸刺す言葉
尻拭 大久保が青ざめた西郷の唐突な暴言
共通 大久保を抜擢した「島津久光」の意外な辣腕
突破 初対面の岩倉具視に意見を押し通す強引さ
強引 勅命を受け入れるべく老中を恫喝した身のほど知らず
抜擢 34歳で死に直面しながらも異例の出世

第2章 倒幕活動の奔走期(1862~1868年)
守勢 英国に戦争をふっかけた薩摩藩の「意外な戦略」
冷静 天皇の意向も無視 「好機も動かず」大久保の算段
奇策 薩摩藩が幕末に「スイカ売り決死隊」を作った真剣な訳
難敵 大久保を倒幕へ動かした「徳川慶喜」の仰天行動
念願 大久保が復帰に動いた「西郷隆盛」の意外な変身
転換 「変節の西郷」と「粘り腰の大久保」が目指す共和政治
交渉 大久保も徳川慶喜も活用 「心動く説得」の裏技とは
苦心 実は口約束? 歴史が動いた薩長同盟の意外な真実
強敵 家康の再来と倒幕派が評す「徳川慶喜」の意外な辣腕
困惑 倒幕派を追い詰めた」大政奉還」の意外な裏側
決行 「王政復古の大号令」で新政権樹立もかわす慶喜
誤算 慶喜の立ち回りのうまさで同情論が噴出する
挑発 西郷も弱気になった武力制圧をブレずに推進した
策略 「戊辰戦争」で西郷と大久保が3倍の敵を圧倒したワケ

第3章 近代国家の建設期(1868~1873年)
慎重 「鳥羽・伏見の戦い」勝利にも浮かれず
大胆 倒幕後に「大坂遷都」をぶち上げた納得の理由
変更 遷都でなく奠都「首都東京」誕生の歴史的事情
巧妙 反発必至の「版籍奉還」を首尾よく進める
厄介 明治維新で大久保利通を最も困らせた意外な藩
選択 西郷と大久保がリーダーに推薦した「木戸孝允」の実力
迷走 まとまらない明治政府に若手が立ち上がる
断行 戦争も覚悟した「廃藩置県」 不意打ちで実現
貪欲 内政を取り仕切る立場ながら2年も視察へ
沈黙 「岩倉使節団」での人生初の欧米視察で絶望する
洞察 時代に名を残す人物を正確に見極めていた
情熱 鉄血宰相ビスマルクの言葉に奮起する
不動 無謀な「征韓論」もスルーして休暇を取った
摩擦 西郷と大久保でも制御不能な男の正体
対決 「カミソリ」と称された明治政府きっての切れ者と対峙
寝技 大久保が「明治6年の政変」を仕かけて西郷は下野する

第4章 内政重視の宰相期(1873~1878年)
混沌 自らに権力を集中させた「孤独の権力者」
人事 思慮浅い

内容説明

最も静かに、最も大胆に日本を変革した男。ベストセラー作家による「東洋経済オンライン」の人気連載。廃藩置県の不意打ち電撃作戦、西南戦争中に博覧会を開催、三菱を育てた民間利用型海運戦略…数々の先手で国家の骨格を作ったリーダーのすべて。待望の書籍化!

目次

第1章 薩摩藩内の覚醒期(1830~1862年)(誕生 大久保や西郷を育てた薩摩藩の教育システム;不遇 父の処罰で世の理不尽さを味わった青年時代 ほか)
第2章 倒幕活動の奔走期(1862~1868年)(守勢 英国に戦争をふっかけた薩摩藩の「意外な戦略」;冷静 天皇の意向も無視「好機も動かず」大久保の算段 ほか)
第3章 近代国家の建設期(1868~1873年)(慎重 「鳥羽・伏見の戦い」勝利にも浮かれず;大胆 倒幕後に「大坂遷都」をぶち上げた納得の理由 ほか)
第4章 内政重視の宰相期(1873~1878年)(混沌 自らに権力を集中させた「孤独の権力者」;人事 思慮浅い男すら賢く使い「佐賀の乱」を誘発 ほか)

著者等紹介

真山知幸[マヤマトモユキ]
伝記作家、偉人研究家、名言収集家。1979年兵庫県生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年から著述活動に専念。「東洋経済オンラインアワード2024」でロングランヒット賞を受賞。大学での講師活動やメディア出演を行い、YouTube「【偉人研究家】真山知幸チャンネル」でも発信を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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