出版社内容情報
刑法における錯誤論に関して、日独の論争が絢爛百花の相を呈するのに対して、英米法制は比較的淡泊であるという現状を踏まえて、錯誤論争の簡素化を模索する論文集。
香川 達夫[カガワ タツオ]
著・文・その他
目次
第1章 法律の不知と判例理論(犯罪事実の確定;法の不知と無知;焦点の明確化;結びへの展望)
第2章 事実の錯誤と故意の個数(原則と例外;概括的故意;未解決な問題点;数故意犯説批判;錯誤論からの別離)
第3章 具体的法定的符号説とその問題点―簡素化への一途(錯語論への対応;客体の性格;重なり合い;私見としての錯誤)
著者等紹介
香川達夫[カガワタツオ]
大正15年、神奈川県に生まれる。昭和25年、東京大学法学部卒業。同年4月、特別研究生として、團藤重光教授に師事。現在、学習院大学名誉教授。法学博士。元司法試験委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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