出版社内容情報
DNAの情報量は1ギガバイトにも満たない。なぜ生命はたった1ギガバイト未満でも成り立つのか。現代生物学の新しい理論。
佐藤直樹[サトウナオキ]
著・文・その他
内容説明
なぜ1ギガバイトで生命は成り立つのか?現代生物学に一石を投じる新しい理論の誕生!生物学の“当たり前”に挑戦する意欲作!
目次
第1部 プロローグ―測れる生命と動的な生命
第2部 生命論の歴史の四つの側面
第3部 1ギガバイトの生命
第4部 わきあがる生命
第5部 改めて考える生命の法則
第6部 人間だけがもつ情報
第7部 エピローグ―不均一性と創発
著者等紹介
佐藤直樹[サトウナオキ]
1953年岐阜県生まれ。生物学者。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了。専門は光合成生物の脂質合成・ゲノム解析・進化と生物哲学。東京学芸大学教育学部助教授、埼玉大学理学部教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。機械論や要素還元主義ではなく、循環と創発にもとづく「めぐりめぐむ生命」観を打ち出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書熊
3
二つのエネルギーがぶつかって新しい展開をする「創発」を、生命の謎に絡める意欲作でした。総体としては難しいですが、個別のアイデアはどれも刺激的2018/07/19
mim42
1
不均一性を軸にした「創発」論の展開。多くの考え方に賛同。生物学の範疇での議論では細部も疎かではない。最後の方の、文化や人間活動の進化に関する説明は端折感。脳が持つ情報量も算出したいが?2018/08/05
巽霞月
0
本年一発めの理解が追いつかなかった本。文系が「生物選択だったから」で手を出す本ではない。ただ、この本のを分からない」っていうのは、攻殻機動隊の話の分からなさに通じるものがあると感じた。2023/01/19
y
0
読むのに難儀しました。 そもそも1GBというテーマも唐突だったし、高校で文転した身では難解な話題も多々ありました。 でも、頑張って読み進めると、最後の方では、著者の言いたいことがパッと分かって(分かった気になっただけかも…)、楽しく読めました。生命って何?という疑問の答えが少し返されたかなと思います。 最後の章は、著者の考えが凝縮されていて、頑張って最後まで読んだことへのご褒美のように感じました。 この本の前著を読んでから、もう一度読んでみたいと思います。2018/08/08