感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
29
立岩真也先生によると、生存学研究センターwww.arsvi.com/ があるという(18頁註2)。http://www.ritsumei-arsvi.org/ も貴重な活動と思う。京大総長山極寿一先生は、ヒトのペニスは骨がないのが大きな特徴という。他の霊長類にはない特徴とされる。太さは他霊長類より太い。その理由は謎とのこと(52頁1-2段)。男性としての謎。中村美知夫先生によると、E・ウィルソンは社会生物学が人間を対象とする学問とする諸学問も取り込めると考えた。2017/04/05
kenitirokikuti
1
「性という謎から霊長類をまなざす」(対談 山極寿一、田中雅一)。交尾で親密になるのはヒトのみ。二足歩行すると、女性器が隠れる。インセストタブー、幼い頃に共に育つと性交を避ける。ヒトは発情期がなく、感情で勃起する。陰茎に骨がない。強姦やSMのような加害的な交尾もヒトのみ▲古川剛史「ヒト科の性と社会の進化 攻撃性はなぜ高まり、どう抑制されたか」。系統樹の見直しにより、ヒトはオランウータン科の亜種となった。チンパンは父系の群れ、メスは外から来る。集団内、集団間の争いが激しいが、肉食でないため、殺すのに手間取る。2016/12/27
クロスリバーゴリラ
0
霊長類研究について幅広いテーマを扱っており内容も結構分かりやすい。古市剛史さんのボノボの記事は「性の進化、ヒトの進化」という古市さんの著書の要約にもなっているのでお得感あり。2020/03/22
夏みかん
0
興味深い内容だったけど、客観的な結論を導くのが難しい分野だなと思った。実験(観察)データを大量に集めるのが難しいし、そのデータを適切に読み取るのも難しそう。他の理系の分野に比べて主観や想像が入る余地が大きいのが魅力でもあるけど、色々な説を鵜呑みにする危険も感じた。2018/06/08