感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
15
嫌がらせ社会。東大の学生間のストーカーが問題だという(上野千鶴子名誉教授34頁中段)。ストーカー殺人事件が起きている。男が女に未練、というケースがこの間の事件だが、対応を誤っているのか。202030とは、2020年までに30%は女性リーダーが占めていることの目標(38頁上野氏)。女性の方が有能、ということは言える場合がある。学校も管理職はまだ男性が多い気もした。自己決定・自己責任のネオリベ原理(同頁)。人間は、差別はいけない、といっておきながら、平気で職能差別、身分格差を温存する。学校組織も例外ではない。2013/12/02
おおにし
7
セクハラ、パワハラ、アカハラ、マタハラ、テキスチュアル・ハラスメント(これは知らなかった)、モラル・ハラスメント(本誌には登場しない)・・・ハラスメントに名前をつけて分類し、実態を明らかにしていくことがハラスメントの撲滅につながればいいのですが。弱い労働者を守るためのハラスメントの善用という提案に興味を持ちました。2014/02/11
hisakodosu
2
知らない事実がありショックを受けました。テーマ自体重たくためいきばかりでます。2014/01/04
PukaPuka
1
この本を読むと、現実の社会はある意味、「恐怖新聞」よりずっと怖いと言えよう。私にとっては、中学校の先生である赤田圭亮氏の、周到な準備とその場の機転で校長のパワハラ支配構造を突き崩し、職場環境を取り戻す実践の報告が最も読み応えがあった。これは他のハラスメントに関する書籍,文献にはなかった内容であった。立場上ハラスメントについてレクチャーする必要があるのだが、誤解なく伝えるのがなかなか難しい領域で、いつも頭を悩ますことになる。2015/12/22
さしみ
0
聖なる自己への不敬罪。この言葉がハラスメントの本質をついていると思った。ハラスメントは許されないが、権利意識の高まりは、ハラスメントをしてしまうかもしれないというプレッシャーを人々に与え、それによって起こる逆ハラスメントの問題も、意識せざるを得ないだろう。2014/03/17