ユリイカ臨時増刊号 〈11 2019(第51巻第18〉 - 詩と批評 総特集:日本の男性アイドル2019

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  • サイズ キク判/ページ数 309p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791703760
  • NDC分類 905
  • Cコード C9490

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

13
今読むと、それぞれの書き手の欲望の在り方が出ている感じがする。星野太「エイジング・ボディ――男性アイドルの身体論 」、米田翼「ギャ男であるということ、すなわちバンギャになるということ」に顕著。パフォーマーがクィアなのではなく、観客がクィアになるという話に読める。藤嶋陽子が男性インフルエンサーの「凡庸さ」を分析しているのも面白い。ジャニーズ事務所の問題が大きくなった現在に、柴田英里「新緑のアクアリウム――ジャニー喜多川の少年愛」は示唆に富む。2023/11/13

ちょこ

7
アイドル黎明期から今に至るまでのアイドル論。この本は今読むことにこそ価値があると思ったので積ん読の山を後回しにして読んだ。5年後に読んだらたぶん全然違う景色が見えるのだろうなあ。それはそれで面白そうだけど。取り上げられたのも実に多様で興味深い。アイドルそのものに言及したものやその周辺に言及したものなどバラエティに富んでいた。ジェンダーを交えた言説もいくつか見られたのが今を感じるしそこが男性アイドル論には欠かせないのだろう。女性が主体的に男性を客体化することの意味は改めて考えたいと思う。2019/11/21

💓

6
SixTONESで人生初男性アイドルにハマったので男性アイドルとはなにかを考えたく読んだ。私は女性で、性的に消費されることに敏感だったのに、男性アイドルを自分は消費しているのではないか、ということを思っていた。そんな、オタク友達からは考えすぎ、と言われてしまいそうなことしか書いてない本だった。最高。 少年性や未熟さを愛する精神は日本ならではだとわかったし、それがメインカルチャーに君臨してる日本は変態だと思った。その思想はジャニーズの映画「少年たち」に怖いほど色濃く出ている。業の深い文化。2020/09/15

くるり

2
阿久津愼太郎さんと足立伊織さんの対談、筒井晴香さんのテキストがとても興味深かった。この雑誌を買った理由が推しに関する寄稿があったからなのだけど、今回読んだ理由はジャニーズ事務所の性被害に関するテキストがあったから。実際に読んでうーんという感じだったが、それらよりホモソーシャルについて書かれたものの方が興味深かった。本当の事も正解も何も分かりませんが、曖昧なものが散らばっている世界の中から自分が信じていけるもの、正しいと思うものをきちんと選択していく目を育てていきたい。2023/10/06

すみれ

2
彼らはなぜ歌って踊り、わたしたちはなぜそれを愛するのか、というキャッチコピーに本当になぜ?と思って買いました。1番なるほどと思ったのはジャニーズのオリエンタリズムのところ。2020/05/10

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