ユリイカ 〈12 2017(第49巻第21〉 - 詩と批評 特集:カズオ・イシグロの世界

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  • サイズ キク判/ページ数 230p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791703418
  • NDC分類 905
  • Cコード C9490

出版社内容情報

ノーベル文学賞カズオ・イシグロの世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tokko

19
イシグロさんの作品を読む上で非常に参考になる論考ばかりでした。そう言えばイシグロさんの小説に出てくる登場人物は、どちらの側にも属することのできないおぼつかなさを抱え込んだ人たちばかりだなぁと合点がいく。「わたしは○○だ」と躊躇いなく断言しているけれど、そんなの曖昧な記憶と思い込みにしかすぎないということを何度も思い出させてくれます。そしてその都度忘れてしまうんですが(笑)しかし、イシグロさんはニール・ヤングが好きだったんですね。最近はニール・ヤングばかり聞いています、「きんぴらミュージック」でしたっけ。2018/02/09

スイ

10
刊行時に買って積んでいたのを、「忘れられた巨人」で読書会をするといういい機会が訪れたので引っ張り出した。 期待の柴田元幸×中島京子対談が面白かったのはもちろんなのだけど、“始まらない戦後”(河野真太郎)というのが、あああそれだ!!と。 2019/05/27

Ecriture

6
高村峰生論文注釈のアン・ホワイトヘッドは重要で、『わたしを離さないで』の主要人物たちと読者を安易に同一視することが搾取システムの肯定とその無自覚な利用となる危険性を論じている。「私たちはみなある意味でクローン人間だ」と気軽に言ってしまうことの暴力。2017/12/10

syachi

2
参考にはなるんだろうけど自分はそこまで分析しつつは読めないなと思う。そんなバックグラウンドが!と解釈の仕方があるのか!とかは面白いんだけどね。2018/05/27

夏みかん

1
前半は作品の文体に関する似たような感じの記述が続きうんざりしかけましたが、後半は作品そのものの解釈の記述もあって参考になりました。イシグロさんの次回作も楽しみです。2018/07/06

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