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Sekaishiso seminar
作ることの哲学―科学技術時代のポイエーシス

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  • サイズ B6判/ページ数 207,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790712428
  • NDC分類 104
  • Cコード C3310

内容説明

テクノロジーの支配は有用性そのものを空疎化させる。カンディンスキーの対象なき絵画、葬送のかたち、ハイデガーの芸術作品論、柳宗悦の道具観。作ることのさまざまなあり方を通して、技術化された世界の奥底に作られざるものの響きを聞く。

目次

第1章 作ることの場所(歴史のなかの作ること;有用性という運命;作ることの場所)
第2章 カンディンスキー・内なる響き(ムルナウの青い騎士;対象溶解と三つの美術史研究;美術史研究の基本構図―形而上学という体制;隠すということ;内なる響き;ものの出現―美術史の此岸)
第3章 さまざまな死のかたち(色とりどりの生と死;かたちなき死;さまざまな死のかたち;科学技術時代の死;虚構のなかの真理)
第4章 作品のなかの自然―ハイデガー・世界と大地(ハイデガー「技術への問い」の行方;『存在と時間』の自然;作品が開く世界;大地の上のかたち)
第5章 道具への視線―柳宗悦の場合(道具への視線;用の空間とその外部;柳とハイデガー)

著者等紹介

伊藤徹[イトウトオル]
1957年静岡市に生まれる。1980年京都大学文学部卒業。1985年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。1986年京都教育大学専任講師(’88年、同助教授、2005年、同教授)。京都工芸繊維大学教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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K坂ひえき

1
芸術の精神的性質、構造についてカディンスキーの絵画と運動を読み解き、ハイデガーの思想との合一を試みる。芸術に関わる人間なら読んで損のない著作である。つまり、神話やイデアを作品によって感覚させる装置であった芸術を脱却し、絵の具の集合体の形を見た時のイデアの無い純粋な感覚、ありのままの感性を想起させる試みこそがカディンスキーの絵画である。2013/01/11

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