内容説明
テクノロジーの支配は有用性そのものを空疎化させる。カンディンスキーの対象なき絵画、葬送のかたち、ハイデガーの芸術作品論、柳宗悦の道具観。作ることのさまざまなあり方を通して、技術化された世界の奥底に作られざるものの響きを聞く。
目次
第1章 作ることの場所(歴史のなかの作ること;有用性という運命;作ることの場所)
第2章 カンディンスキー・内なる響き(ムルナウの青い騎士;対象溶解と三つの美術史研究;美術史研究の基本構図―形而上学という体制;隠すということ;内なる響き;ものの出現―美術史の此岸)
第3章 さまざまな死のかたち(色とりどりの生と死;かたちなき死;さまざまな死のかたち;科学技術時代の死;虚構のなかの真理)
第4章 作品のなかの自然―ハイデガー・世界と大地(ハイデガー「技術への問い」の行方;『存在と時間』の自然;作品が開く世界;大地の上のかたち)
第5章 道具への視線―柳宗悦の場合(道具への視線;用の空間とその外部;柳とハイデガー)
著者等紹介
伊藤徹[イトウトオル]
1957年静岡市に生まれる。1980年京都大学文学部卒業。1985年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。1986年京都教育大学専任講師(’88年、同助教授、2005年、同教授)。京都工芸繊維大学教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 〈道徳読み〉活用法
-
- 電子書籍
- 明るいPTAのススメ、気軽に参加!!す…