ヴィレッジブックス
メンデ―奴隷にされた少女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789729161
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

アフリカ大陸スーダン。内戦が続くこの国では、今なお「奴隷制」が存続するという。仲の良い家族に愛されて暮らしていた12歳の少女メンデは、村を襲撃され、ある日突然奴隷として売られたのち、人としての尊厳を踏みにじられる生活を送る。虐待やレイプ、名前も呼ばれず、残飯を与えられる…生き地獄を体験しながらも2000年9月、逃亡に成功し英国に亡命。以来、自らの経験を語り続けている。「今も多くの女性たちが奴隷にされている事実を、世界中の人に知って欲しい」ひとりの少女の凄絶な闘いと心からの叫び―衝撃と感動のノンフィクション。

目次

第1部 美しいふるさと(ヌバ山地の思い出;姉の結婚と出産;アラブの学校 ほか)
第2部 奴隷にされて(悪夢のような夜;レイプ;過酷な旅 ほか)
第3部 自由への旅(奇妙な面接;繰り返される悲劇;初めての空の旅 ほか)

著者等紹介

ナーゼル,メンデ[ナーゼル,メンデ][Nazer,Mende]
スーダン中部に生まれる。現在20代半ばと推測される。少女のころに村を襲撃され家族と引き離されたのち、奴隷として過酷な生活を強いられるが、2002年12月、イギリス政府により政治亡命を認められ、現在はロンドンに在住。以来、さまざまな場所で、知られざる奴隷制の実態をひとりでも多くの人に知ってほしいと、自らの体験を語り続けている

ルイス,ダミアン[ルイス,ダミアン][Lewis,Damien]
イギリス人ジャーナリスト。スーダンにおける人権侵害について取材を重ね、世界に向けて発信している。アイルランドのダブリン在住

真喜志順子[マキシヨリコ]
東京生まれ。上智大学外国語学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃんみー

50
映画『それでも夜はあける』を観てから奴隷制度(奴隷って言葉があること自体に憤慨)について興味を持っていたところ、ころりんぱさんがこれを読んでたので読んでみました。たった10年程前のこと。メンデが12歳からの6年間、奴隷として主人に仕えていたことにまずはビックリ。彼女は今は自由の身となったものの未だにアフリカでは召使いのように生きている人がいるんだろうと思う。人の心を持っていれば、こんなことはあり得ないこと。全文よりも彼女の謝辞が泣けてくる。救った人達の名前を挙げたい気持ちが全てを物語っている気がする。2014/06/11

ころりんぱ

48
2000年に奴隷生活からの逃亡に成功、保護された女性メンデの半生。内容は今まで読んだどの本よりも衝撃的でした。このような事実をなんとなくは知りながら、奴隷として生きねばならなかったひとりの生身の少女の話として、リアルに想像さえしなかった自分を、少し恥ずかしく思いました。彼女が12歳の頃に村が焼き討ちにあい、愛する家族と引き離され、見知らぬ街で奴隷として自由のない生活をする恐怖と絶望を彼女の言葉で書いてあるこの本…今もなお、彼女と同じ境遇にいる少女たちの無事と、解放を願うことしかできないのだけど…2014/06/01

那由多

5
ドキュメンタリーで、カカオ農園で酷使される子供達を見たことがあります。奴隷はこうやって連れてこられてたんですね。人間同士なのに、人権を無視される扱いに恐怖しました。

ゆうこすたー

4
奴隷制度は昔の話かと思っていました。いや、イスラム圏内では少数部族が虐げられていると知識では知っていました。ただ、ここまでひどいとは‼スーダン、名前だけは知っている国。テレビで部族にタレントが行って、共に祭りを楽しむのを見たことがあります。裸で過ごしていても、それは文化の違い。貧しくても幸せに暮らしていた少女を誘拐し襲いかかり、奴隷として虐め倒して良いという理由にはならないでしょう。今でもメンデのように奴隷とされている少女がいるのでしょうか。心が痛みます。2017/11/22

姫右近

4
これが現代の話なのかとショックを受けた。アフリカの国スーダン。内戦続きのこの国では、いまだに「奴隷制度」があるという。家族と平和に暮らしていた少女がある日突然襲撃を受け、誘拐され、奴隷として売買された。人間として扱われず、朝から晩まで休みなく労働させられる日々。彼女は幸運にも逃亡することが出来たが、今もなお世界には奴隷にされている人々がいる・・・。2011/04/08

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