内容説明
銀河の中心核からはるか三十万光年。クラウス王国の支配下に置かれたばかりの辺境の都市国家トゥランでは、少女誘拐事件が多発していた。現場付近で殺されていた男の口の中から見つかった紙片には、謎めいた四行詩が…。同じ頃、貧民地区で頭をつとめるジェイクは、不可解な誘拐事件をよそに自分のシマを冷静に取りまとめていた。そんなある日、他の不良グループとのささいなトラブルがきっかけで、ジェイクはクラウス王国軍人のハインリッヒと出会う。それは、事件の裏に隠された恐ろしい陰謀へふたりを導く、運命の序章だった。石崎洋司が贈る、本格的SFハードボイルドアクション小説、ここに誕生。