内容説明
神殺し、異人自殺、憑依霊の伝説から偉人や民話の主人公まで、死者の霊の記憶、イメージは、江戸から近代へ社会編成の原動力となった。死者を追憶する社会としての近代社会の成立過程をたどる。
目次
第1章 「神殺し」の記憶―外来者のフォークロアをめぐって
第2章 来訪する神―昔話「笠地蔵」をめぐって
第3章 神から貨幣へ―異人殺し伝説の生成
第4章 異人から死霊へ―異人自殺伝説の生成
第5章 死霊は語る―あの世の表象史
第6章 記憶の発掘―古墳伝説論
第7章 神になった偉人―人物記念と地域表象
第8章 再生する伝説―民話の再発見と地域づくり