思考のトポス―現代哲学のアポリアから

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思考のトポス―現代哲学のアポリアから

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788510043
  • NDC分類 104
  • Cコード C1010

出版社内容情報

 近代の哲学にはさまざまな隘路(アポリア)があります。心身問題、表象論、道具的理性、他者、ファロス・ロゴス中心主義などです。哲学者たちは、そのアポリアと対決して、そのつど新しい回路を開いてきました。それは新しい思考が生まれてくるトポス(場所)でもあります。本書は、まず、西欧哲学における思考の行き詰まりを「近代理性のゆがみ」として明らかにし、そこから多くの思想家が、さまざまな装置を開発して、「近代のアポリア」を突破していく姿をたどります。多くの思想家と概念・キイワードが意外な線でつながり、思ってもみなかった方向に連れて行かれるのは、まさに「思考の快楽」といえるでしょう。

 ギリシアには場所を語る言葉にトポスとコーラという語があった。日常的にはそれほど隔てなく使われていたが、コーラの概念はプラトンが鍛え上げ、トポスという概念はアリストテレスが鍛え上げた。アリストテレスはトポスという語を、検討すべき問題を考察するために一般的に使われる論理や方法といった意味で使ったのである。『トピカ』という修辞学の書物には、さまざまな論理的な推論の進め方の典型が集められている。現代語のトピックという語は、これに由来するものだ。本書は論理的な「場所(トポス)」としてではなく、哲学のアポリアを解明し、分析し、迂回し、かいくぐって哲学をさらに進めようとする現代のさまざまな営みの典型としてのトポスを描き出すことを目的としている。……これらの概念や方法論は、単独の哲学者が考えだしたものというよりも、哲学のアポリアに対処するためのさまざまな道具として、仕掛けとして、多くの哲学者たちが共通して利用してきた「トポス」としての意味をもつものなのである。それでもぼくたちはまだこの深刻なアポリアから脱出したとはとうてい言いがたい。危機はますます暗く、深くなっているかのようである。ぼくたちもまた新しい装置と新しい思考を試さずにはいられないのだ。この書物では、こうした新しい思考を展開するために役立つさまざまな試みを描き出すことを試みている。(「はじめに」より)

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 【関連書籍】
 『 マス・コミュニケーション理論 』 バラン、デイビス著 (上3780円 下3465円 2007.5月)
 『 文化理論用語集 』 P・ブルッカー著 (定価3990円 2003)
 『 現実の社会的構成 』 バーガー、ルックマン著 (定価3045円 2003)

 【新 刊】
 『 モハメド・アリ 』 C・レマート著 (定価3675円 2007.7月)

内容説明

哲学者たちは多くの難問、隘路に突き当たり、そのつど新しい思考の道具を開発し、道を切り拓いてきた。いま僕たちの前にも、多くの問題が立ちふさがっている。思考のツールと感度をみがいて、自分たちの難問に挑戦してみよう。

目次

第1章 危機の哲学
第2章 哲学のアポリア
第3章 病の診断
第4章 方法論
第5章 言語と公共性
第6章 差異と同一性
第7章 他なる知と身体
第8章 時間と他者

著者等紹介

中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kojo Akira

0
同じ著者による『思考の用語辞典』と同じスタイルらしい。1つ1つの項は、それぞれゆるく繋がっていて、独立して読むこともできる。訳書の取っつきやすさとは対照的に、短いながらも(短いからこそ?)重厚な(凝縮された?)文章で、うまく消化できなかった。 現代哲学のキーワードへの入り口、見取り図を提供するような刺激的な本。2015/12/31

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