目次
第1章 ロシアの農奴劇場
第2章 モスクワとペテルブルグの農奴劇場
第3章 大領主の農奴劇場
第4章 地方の農奴劇場
第5章 農奴出身の名優モチャーロフとシチェープキン
第6章 ロシア文学に登場する農奴俳優たち
著者等紹介
矢沢英一[ヤザワエイイチ]
1937年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、富山大学人文学部教授。専攻はロシア文学・演劇。チェーホフ関係の論文多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茅野
1
字も大きいし読みやすくて、サラッと読むだけならすぐ終わっちゃうボリュームなんだけど、大量にメモしていたら(実に、19ページも書いていた!)、意外と時間が掛かった。18世紀後半〜19世紀前半のロシアの演劇事情が簡潔ながらよくわかる良書。 『ボリショイ秘史』などと読み合わせると更に良いと思う。 ところで、入手困難につき古本屋で買ったんだけど、「献呈 著者」が挟まれていて、これは如何に……。2024/04/16
kogyo_diamond
1
ソローキン『テルリア』22章犬頭の旅人フォーマとロマンは農奴劇場より逃亡した俳優でもあった。農奴劇場?となったわけだが本書によるとロシアでは18世紀国家勤務の義務から解放された貴族らの余暇の楽しみのひとつ私的な農奴劇場が流行。彼らの美への執着心と自己顕示欲は異常なほどの情熱と私財をつぎ込み自ら所有する農奴を本格的な劇団に仕立てあげた。結果ロシア演劇の発展に貢献、現在ロシア文化史上再評価されている。演目の輸入、エカテリーナ二世の業績、農奴俳優の辿った人生、文献に見る数々の証言最後まで興味つきることなく読んだ2022/04/09
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