内容説明
欲望と殺戮の世紀はどのように始まったか。人間のあくなき欲望を描いた20世紀初めの予言的物語がいまよみがえる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
末尾の『YA!YA!YA!』は身の毛のよだつ傑作なので、それと直前の1篇だけ読んでも良い。フランスの植民地支配(「白人が殺されたら容疑者の一人は死刑にしなくては白人の威信が保てない」)と小島にコプラを盗みに来た海賊が居直り…。他は「ちょっと面白い」程度。現在まで続くアメリカ人の生存競争プラグマティズムとサバイバー尊敬が如実にあらわれている。解説に「最高の原稿料をとる人気作家だった」とあるが、19世紀末にアメリカ大陸を(鉄道貨車に只乗りで)放浪した経験に裏打ちされ、軽妙でわかりやすい文章は古びることがない。2018/02/19
temple
1
ジャック・ロンドンの短篇集。 ぞわっとするオチの話がそろっているけれど、ひょうひょうと話が進んでいくのでタイトルほど怖い印象はなかった。オー・ヘンリあたりが好きならば気に入る作品じゃないかな。2011/09/04




