内容説明
本書は、法分野としてのいわゆる経済法とりわけてその中心部分を占めると目される競争法の領域における問題状況の中で、経済学的なものの見方にも考慮を払いながら、その解釈運用理論の学際的な究明を試みることを企図している。
目次
第1部 競争・市場・系列の学際的分析(序説―市場機構をめぐる法制度の学際的分析視角;市場機構をめぐる法制度と競争法の位置付け;「競争」概念の諸相;競争・取引の主体像と市場機構の全体像;日本における企業系列のあり方)
第2部 競争制限・系列に関する競争法上の違法性判断と経済分析(競争法による規制の枠組み;カルテル規制と経済分析;不公正な取引方法の規制と経済分析;独占行為の規制と経済分析;技術取引市場における競争制限と経済分析;競争制限的市場構造の規制と経済分析)