詩の森文庫
対談 現代詩入門―ことば・日本語・詩

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784783720072
  • NDC分類 911.5
  • Cコード C1295

内容説明

現代詩を代表する詩人二人による、作品の鑑賞と詩の日本語の美しさをテーマに交された、今なお新しい対談による歴史的な現代詩入門。60年代以後の詩を取り巻く状況、読むべき詩に言及。

目次

いま詩はどんな状況にあるか
どんな詩を読んできたかどんな詩を読んだらよいか
若い人たちの詩を読んでどう考えたか
ことば・日本語・詩
現代詩のさまざまな試み
解説 現代詩の困難と豊饒―『対談 現代詩入門』へのコメント

著者等紹介

大岡信[オオオカマコト]
1931年静岡県生まれ。谷川俊太郎らとともに、感受性による言語の肉感性を表現し、戦後世代の先陣を切った。54年より「櫂」同人。連詩の試みや『折々のうた』といった幅広い活動でも知られる

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。52年処女詩集『二十億光年の孤独』刊行後、現在まで詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書をはじめ多数の著書がある。53年より「櫂」同人。その詩は海外でも広く支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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aoi

3
大岡さんの方が饒舌で、谷川さんは主に相づちを担当する。しかしそれでいて自分の思うところは述べている。お二人とも読みやすい文体であることは共通しているのに特徴がある。 詩の特に戦後の歴史や谷川さんを周辺とする『櫂』などのグループについて、身近なこととして語られている。2014/01/02

なかすぎこう

2
「詩のブーム」と言われた1980年代に書かれた本。伝統的な一般の人が好む詩とは別に、なぜ現代詩が生まれなければならなかったか、今「詩を書く」ということが、コマーシャルとか、演劇とか、その他さまざまな分野に溶け込んでいること、等がわかり易く語られる。私としては、詩の雑誌「野火」に掲載された「満州」という詩が、ものすごく好きです。ほかの詩は悲しいかな、よくわからない・・・。現代詩は私にとって今なお「記号」に近いです・・・。2021/08/18

なかたつ

0
主に1980年代に行われた大岡と谷川による対談を採録したものだが、2005年に改めて現代詩とは何かと両者によって問われている。詩特有の韻文性とその破壊、話し言葉と書き言葉の関係という詩の根源、そして、2005年の対談ではクロスメディア化される詩の形態について述べられている。特に、戦後詩における韻文性の破壊についての考察が参考になった。韻文が一種の共同性を持ち、敗戦という経験により、その共同性からの脱出のために、戦後詩は韻文性から逃れようとして、自由に描こうとした、という文化的な見方がされている。2012/04/28

すっ

0
連歌、連句に話が及んだ時の、谷川さんの「和っていうのは、本当にぎりぎりまで対立した和というのが本当の和であって、このへんでいいかげんに妥協してまるく収めるというのとは、ぜんぜん違うと思うんだ。」という言葉。作り手としての言葉だからこそ、より重みを感じた。2021/09/24

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