内容説明
日本近代詩における宗教性とは何か。中也を中心に、北村透谷、山村暮鳥、八木重吉、萩原朔太郎、金子光晴を射程に収め、その問題に鋭く切り込む。中原中也研究をリードしてきた著者のライフワークとも言うべき大冊。
目次
「朝の歌」をめぐって
「冬の長門峡」をめぐって
大岡昇平の「中原中也論」をめぐって
中原中也の世界―その主題と方法をめぐって
対談 中原中也の宗教性
中原中也をどう読むか―その“宗教性”の意味を問いつつ
中原中也と小林秀雄―その対峙・相関を軸として
中原中也一面―重吉・暮鳥・朔太郎と対比しつつ
中原中也という場所―あるいはその宗教性をめぐって
中也・賢治・山頭火―“生命律”という課題を軸として
中原中也の場所―透谷と遙かに呼応しつつ
私のなかの中原
講演 近代文学とキリスト教
日本近代詩とキリスト教