感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
4
凝った言い回しを避けて語る詩人で、戦前から戦後の生活が平明な言葉で書かれている。平明さはすなわち等身大ということで、ことさらに大きなテーマを扱わずに日々の生が、その背後にある死が、昔日の思いが描き出される。優しい目線に素直に感じ入った。「虫の声をきいていると、/夜のもひとつ向うに/静かな世界があって、/そこにかれらが/なかよく暮しているようだ。/ぼくも、くらい夜を通って/あかるいところに行こう。」(「夜のもひとつ向うに」)2014/09/16
rz
0
高田渡「ブラザー軒」の原詩収載。2007/09/25




