出版社内容情報
かみゆ歴史編集部[カミユレキシヘンシュウブ]
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内容説明
「天空の神ホルス」と「砂漠の神セト」の王位争奪の伝説、「太陽神ラー」「冥界の神アヌビス」「猫の女神バステト」主要ファラオ「トトメス3世」「ラムセス2世」…etc.悠久の古代文明が紡いだ神々の物語!!!
目次
1章 エジプト神話とは?(エジプト神話の成立;エジプト神話の特徴 ほか)
2章 オシリス神話の神々(ヌン;アトゥム ほか)
3章 特異な姿の神々(バステト;クヌム ほか)
4章 太陽と王国の守護神(ラー;ケプリ ほか)
5章 ファラオと英雄(ナルメル;ジェセル ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
119
まあまあ。「かみゆ歴史編集部」というおそらく編プロによってまとめられたエジプト神話の本。各神様の説明も興味深いけれど、「はじめに」で述べられている「エジプト神話の特徴は矛盾だらけなこと」というのが率直でいい。さまざまな地域で祀られていた神様をいろいろ合祀してとりまとめているので、親子関係や伝説がメチャクチャなんだけど、それが神話のおもしろさであるようにも思う。たまにアニメ調のイラストが入るのがサブカルっぽい。でもどうせ入れるなら、全ての神様にイラストが欲しかったなあ。2020/09/04
sasara
20
5000年以上前から太陽暦を運用してナイル川 氾濫を予想し農業を発展させファラオ支配下の元 栄華を極めたエジプト文明。 毎日死んで翌朝蘇る太陽神ラーまたの名アトゥム 遺体をバラバラにされながら復活し冥界の王 となるオシウス。 エジプト民に愛された猫女神バステトフンコロガシ神ケプリ 矛盾だらけでなんでもありの神話に 時代を超えても変わらない人間性を顧みることは大事かも。 2021/01/20
G-dark
14
わたしがこの本を読んでいて最も興味深く思ったのは、大地の神ゲブと天空の女神ヌトの兄妹婚。この夫婦があまりにもお互いを求め過ぎて決して離れようとしないので、大気の神シューが激怒。この夫婦は抵抗虚しく引き裂かれてしまったそうです。大地と天空との間に隙間が出来たおかげで、その空間に人間が住めるようになったそうなので、人間としてはシューに感謝すべきなのでしょうが、仲睦まじいのに引き裂かれたこの夫婦のことが気の毒…。2020/08/13
とも
7
コンビニでついつい買ってしまいました。 「はじめに」にもあるように複雑で矛盾が多く感じるので理解しよう、ではなくこんな感じなのか~って文化に触れる感覚で。新鮮だったのが時のファラオが神と結び付き民衆の支持を得たり力を誇示していたこと(なので後付けで神の設定を変えたり他の神と習合させたりする)でした。当時の人々が何を求めて何に畏怖を感じていたかが垣間見えたようで興味深かったです。 個人的には習合の嵐のなかで唯一の存在を貫いたマアトや庶民出身で神格化されたイムホテプが気になります。2018/05/25
柊
6
エジプト人は猫を崇拝してたため、盾に猫をくくりつけてきたペルシア軍との戦いでは何もできず敗れたってスゴいな。どっちかっていうと、せっせと猫をくくりつけてる姿のペルシア軍を想像するだけで面白いわ。2023/10/09